「書店DX」を推進するアンリミテッド本棚や表情分析を導入したAIエージェントって?

KADOKAWAが「ニコニコ超会議2023」に出展した“未来の書店”の在り方を提案する「超ダ・ヴィンチストア 2023」において、ほぼすべての書籍の検索・注文が可能なデバイス型仮想本棚「アンリミテッド本棚」など書店DXを推進するソリューションをワントゥーテンが開発しました。

メタバース、AI、アバターなどのDX推進で、現在出版業界が抱えている書籍の大量生産・大量消費、在庫や流通といった課題を解決し、さらに、ユーザーがいつでもどこでもほしい本を購入できる新しい書店というコンセプトのもと、サステナブルな“未来の書店”をイメージしているのが「超ダ・ヴィンチストア」です。

「アンリミテッド本棚」は、店頭に設置された大型タッチモニターや本棚の一角にあるタブレットには膨大な数の書影画像が流れており、自ら画面を操作しながら視覚的に気になる本を探すことができます。また、検索機能も兼ね備えており、書名・著者名・ジャンルなどから検索することで、日本国内で購入できるほぼすべての書籍について検索と注文が可能な本棚デバイスです。書店店頭の書棚にない本でも、全国の店舗やECサイトの在庫をその場ですぐ確認して注文が可能。さらに、 選択した本は、紙の書籍か電子書籍かを選択して、その場で購入することもできます。購入した紙の書籍は店舗で受けとるほかに、注文客の自宅への配送指示などさまざまなニーズに対応しており、このデジタル化でカウンター業務の省力化を実現しています。

また、書籍をリコメンドする体験型コンテンツである「AIリコメンド」も設置。モニターの「AI書店員ダ・ヴィンチさん」の質問に答えながら対話を進めていくと、自分にとって最適な一冊を診断してくれます。表情分析も導入しており、「今の気分にぴったりの本」や「普段選ばないような本」など、潜在的に欲している書籍を見つけることができます。

書店のない市町村が全国で26.2%に上り、全国1741市区町村のうちの456市町村は書店ゼロという状況のなか(※1)、当たり前だった書店で未知の本と出会う体験はもはや貴重なものになりつつあります。最新技術による「アンリミテッド本棚」「AIリコメンド」は、従来の書店体験を補完してくれる新たな選択肢として定着していけるのか今後も注視していきたいところです。

・※1参照元:全国の市町村の約26%は書店ゼロ 15年で約40%減少した本屋さんを元気にするには?(共同通信社)

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