1名1室1ぬいから泊まれる新プラン ホテル三日月が“ぬい活”需要を新たな商機に

2025年の新語・流行語大賞にノミネートされた「ぬい活」。お気に入りのぬいぐるみを外出先に持ち歩いたり、景色や食事と一緒に写真を撮ったりする活動を指します。

そんなぬい活を楽しむ“ぬいママ”たちに寄り添う宿泊プラン「ぬい狂いホカンス」が、千葉県木更津市のリゾート施設「ホテル三日月」から期間限定で登場しました。

推し活特化型コンサルティングを行う株式会社Oshicocoとの協力により誕生した本プランは、人間とぬいぐるみが対等にリゾートを満喫する「1名1室1ぬい」という新しい滞在スタイルを提示しています。

これまでファミリー層や三世代旅行を主要顧客としてきた同館の、広大な敷地やスパ・客室といった資産を特定のファンコミュニティへと開放した点は、観光資源の新たな活用モデルとして注目を集めそうです。

客室では宿泊者名と並べて「ぬいの名前」を記したウェルカムカードを用意し、ダイニングでは人間用と対になる「ぬいサイズ」のミニカクテルを提供。

さらに、専用のバスローブや浴衣の貸出、館内各所に設置されたフォトスポットなど、滞在中のあらゆる場面において、撮影を主目的とする利用者の行動様式を計算したコンテンツが用意されています。

また、SNS投稿キャンペーンとして、指定のハッシュタグを付けてフォトスポットでの写真を投稿すると、Oshicocoの人気アイテム「推し好き守り」が全員にプレゼントされる企画も実施。特典を介して自発的な発信を後押しし、SNS上での拡散性を高めます。

「ぬい狂い」という当事者の自虐的かつ深い愛情表現をそのまま冠した本企画は、既存のサービスを特定のコミュニティに合わせて最適化することで、施設を「宿泊の場」から「活動の目的地」へと昇華させました。

周囲の目を気にせず没入できる環境を提供することは、現代の多様な愛着の形を肯定する、ブランドコミュニケーションの表れでもあります。

老舗リゾートホテルとしての伝統を守りつつ、おもてなしの対象を柔軟に拡張することで、新たな顧客接点を生み出した本事例。

抜群のロケーションに「ぬい活」という新たな文脈を重ね、熱量の高い市場へ門戸を開いたこの試みは、成熟した観光施設が次なる商機を掴む好例といえるでしょう。

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