\ Pick of the month /先月の話題事例ピックアップ<2026年4月>

PR EDGEにおいて、1ヵ月を通してたくさん読まれたPR事例・クリエイティブ事例をピックアップしてご紹介する「Pick of the month」。

今回は、スターバックス、明治、伊勢シーパラダイス、渋谷合同入社式、1 Hotel Tokyo、ONICHA、ロムアンドの7事例紹介記事をまとめてお届けします。

1. 名作フラペチーノ5種が復刻! “1店舗1種類”で回遊を促すスタバ30周年企画

スターバックスは、日本上陸30周年を記念し、年間を通じた複数のアニバーサリー企画を展開します。その第1弾として、2026年4月8日(水)から実施されたのが、「原点に立ち返り、原点を超えていく」をテーマに掲げた「THE STAR フラペチーノ®」です。

これまで発売されてきたフラペチーノのなかから人気を博した5種類を選定し、30周年ならではの“特別な進化”を施したかたちで提供しました。

本企画で見逃せないのは、販売方法です。全国の店舗で、1店舗につき1商品のみを扱う形式とすることで、消費行動の前段階に「探す」「巡る」というプロセスを組み込んでいます。どの商品を選ぶかに加えて、どの店舗を訪れるかという選択が体験の起点となり、足を運ぶまでの過程そのものが意味を持ちます。

さらに、デジタル企画「スターフラペチーノクエスト」では、購入数に応じて特典を段階的に用意し、コンプリート意欲を喚起。商品とデジタルを横断した体験設計で、企画全体を補強しました。

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2. 「どっち派論争」に終止符? AI共同開発「きのこの山×たけのこの里」50周年新商品

株式会社明治のロングセラーブランド「きのこの山」「たけのこの里」が、誕生から50年という節目を迎えます。

同社は、両商品の「対立構造」をあえて解消し、2つの価値を統合した新商品「AI発案 合体しちゃった!きたきたのこのこの山里」を開発。2026年4月14日(火)から全国のコンビニエンスストアや駅売店にて数量・期間限定で発売しました。

誕生から50年という節目に、同社はブランドの対立構造をあえて解消し、双方の価値を統合した「どっちも派」向け商品の開発に着手。競合関係を“融合”へと再定義することで、限定性と希少価値を打ち出しています。

両者の垣根を越える体験として商品を開発することで、ファンの購買意欲を喚起。さらに、長年培ってきたブランド資産を活かしながらAIと共同開発することで、話題性のある新たなマーケティング施策として注目を集めました。

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3. 閉館前の入場に付加価値を与える 伊勢シーパラダイス1時間限定チケット販売

三重県伊勢市の「伊勢シーパラダイス」は、閉館直前の1時間に限定した「1HOUR入館チケット」を、2026年4月6日(月)~5月10日(日)まで期間限定で販売。

料金は、通常チケットの約半額に設定。単なる割引プランにとどまらず、閉館1時間前からの入場に付加価値を与えることで、来場動機へとつなげています。

来館者にとってのメリットは、混雑を避けやすい点です。閉館前の比較的空いた時間帯に、水槽をゆったり眺められるなど、落ち着いた館内体験が叶います。

あえて滞在時間を1時間に絞ることで、「次はエサやりも体験したい」「今度はもっとゆっくり回りたい」といった物足りなさを生み、次回来館のきっかけへとつなげました。

限られた時間でも楽しめる過ごし方を提示しつつ、来館者の分散によって混雑緩和も期待できるでしょう。短時間チケットを“割引”だけでなく“体験”として価値化し、リピーター獲得まで見据えた施策です。

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4. 企業の垣根を越えた400人の「渋谷合同入社式2026」 街全体で新卒者を応援

渋谷合同入社式実行委員会(※)は、渋谷エリアで働く新社会人400名を対象とした「渋谷合同入社式」を2026年4月13日(月)に開催しました。
(※東急不動産株式会社、太平洋商事株式会社、NPO法人Community for Communities Shibuya、シブヤスタートアップス株式会社)

初開催となった2025年より規模を拡大し、渋谷エリアで新卒入社する若者たちの出会いと新たなコミュニケーションを後押し。イベント開催を告知するデジタルサイネージも各所で同時掲出し、渋谷の街全体で新卒者を迎える一体感を生み出しています。

また、入社式後も半年間、直接のコミュニケーションをサポートします。対象店舗に来店(3名以上)し、アプリ上の「新卒証明証」の提示で特典を受けられる施策を用意。一過性のイベントで終わらせず、ふたたび集って関係性を深めていく交流継続の促進とともに地域活性化も図ります。

渋谷という街を「単なる勤務地」から「愛着のある自分の街」へと昇華させることを目的としている本施策。企業の垣根を越えた告知を実施し、新社会人の支援と渋谷エリアの価値向上を同時に実現しています。

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5. 米国発ホテルが岩手のお母さんたちとコラボ 刺し子スニーカーから始まる日本初進出PR

2026年3月に東京・赤坂で開業した米国発のサステナブルラグジュアリーホテル「1 Hotel Tokyo」が、地球環境について考えるアースマンス企画の第1弾として、岩手県発の職人集団「SASHIKO GALS」(以下、サシコギャルズ)とのコラボレーションを発表しました。

本企画では、両者に共通する「サステナビリティ」の理念を形にしたオリジナルスニーカーを制作。完成したスニーカーは、ホテルのロビー階で半年間にわたって展示されるほか、計10点限定で抽選による受注販売を実施します。

インバウンド利用が見込まれるホテル空間で展示やワークショップを行うことにより、来訪者との新たなタッチポイントが生まれます。ただのスニーカーではなく、その裏側にある物語に共感した人びとの体験を通じて、活動や認知が海外へ広がる可能性も期待できそうです。

開業直後でPRに注力すべきタイミングにあるホテルにとって、本企画はサシコギャルズの活動を介し、自らの思想やスローガンを具体的に示す場となりました。ホテル単体で取り組みを発信するのではなく、ストーリー性を備えた日本の団体と協働することで、明確な文脈のあるプロモーションとして成立しています。

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6. 賛否両論も戦略のうち? HIKAKIN新ブランド「ONICHA」発売

YouTuberのHIKAKIN(ヒカキン)さんが自ら手がけた新ブランド「ONICHA(オニチャ)」のペットボトル麦茶が、全国のセブン-イレブン店舗で2026年4月21日(火)から順次発売となります。自身がプロデュースしたカップ麺「みそきん」に続く第2弾商品として、発売前から注目を集めています。

4月19日(日)には「ONICHAフライング無料配布イベント」をお台場で開催。希少性を演出する「事前抽選制」を導入し、対象層への確実なリーチを図るとともに、商品の認知拡大を促進します。

一方で、ネット上では疑問の声も上がっています。既存の麦茶を「退屈な飲み物」とネガティブな言葉で表現したことや、ブランド名から国産原料を連想させつつも、実際には外国産大麦を使用している点などがネットユーザーなどから指摘を受けました。

しかし、こうした賛否両論を含む話題性の創出は、強力な個人の発信力を基盤としたプロモーション戦略の一環とも捉えることができます。

「HikakinTV」の登録数は2026年4月時点で約1,960万人。日本のトップYouTuberとしての影響力と発信力を武器に、消費を「体験」へと変える同氏のマーケティング戦略に注目が集まっています。

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7. 来たれ“ロムアンド商事”の新入社員! なりきり出勤推奨のポップアップイベント

韓国コスメブランド「rom&nd(ロムアンド)」は、2026年4月11日(土)〜13日(月)、新商品「ジューシーフラッシュリップオイル」の発売を記念したポップアップイベントをラフォーレミュージアム原宿で開催しました。

イベントのコンセプトは、架空の会社“ロムアンド商事”のオフィスに来場者を「新入社員」として迎えること。入場時に社員証・入社フォルダ・ブランド名入りボールペンなどの入社記念グッズを受け取ります。タッチアップやパーソナルリップカラー診断といった“社員としての業務”をこなしながら、新商品との接点を重ねていきます。

00年代風オフィスの内装と、Z世代を中心に再燃するギャル文化をかけ合わせたビジュアルは、トレンドとブランド世界観が交わり、メディアやSNSで取り上げられやすいフックを生み出しています。

来場時にはアイドル・女優・ギャルのいずれかのドレスコードが推奨されており、会場内にはそれぞれのイメージに合わせた3つのフォトスポットを設置。商品に何度も自然に触れながら、購買検討につなげる動線設計です。

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新年度の幕開けや新生活のスタートなど、環境や心持ちが新しくなる4月は、既存の資産を再定義して新たな価値を提示する施策が目立ちました。

あえて不便さや制約を設けることで目的の商品を探す体験を生んだり、滞在時間を限定することで目的意識を持った来場を促したりと、生活者の意思ある行動を誘発する設計が光っています。

一過性の話題に終始せず、再訪のきっかけや中長期的な接点をつくることで、ブランドの愛着を育む事例が揃った1ヵ月でした。

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