忘れ物1位のビニ傘がオバケに 名鉄特別車両「GHOSTrain」&ピールオフ広告

スマホの普及に伴い、電車内では車内広告を見上げる人が減っている現代。そんな逆境の中、名古屋鉄道株式会社は電通名鉄コミュニケーションズと連携し、「うえむくとうわむくプロジェクト」の第2弾を始動します。

広告を掲出した特別車両「GHOSTrain(ゴーストレイン)」を2026年6月21日(日)〜7月12日(日)に運行します。

同プロジェクトは、「中吊り広告を見上げる(うえむく)ことで、世の中を明るく(うわむく)する」という目的のもと、アイデアが光る中吊り広告を制作する取り組み。2024年10月の第1弾では、廃棄予定の生花から作ったドライフラワーの実物を掲出した「MORE FLOWER」を実施しました。

続く第2弾となる今回は、リサイクルの難しさから深刻な環境問題となっている「ビニール傘の大量消費」がテーマです。

日本のビニール傘消費量は世界1位(※)と言われており、多くにの鉄道会社に置いても忘れ物の第1位は傘となっています。返還率はわずか1割程度で、保管や処分の手間がかかることから現場を疲弊させる要因にもなっているとのこと。
※同社調べ

そこで同社は、遺失物として届き、使えなくなった廃棄予定のビニール傘をアップサイクルした中吊りを制作しました。置き去りにされた傘たちの恨めしい気持ちを、ビニール傘のクリアな素材感を活かしたオバケのキャラクターへと昇華。「このオバケを生んだのは、あなたかもしれない」というキャッチコピーとともに、生活者へ自然な「自分ごと化」を促します。

また、車内での認知拡大にとどまらず、名鉄名古屋駅では6月22日(月)~6月29日(月) の期間中、オバケたちを印刷したシールを持ち帰れるピールオフ広告を展開。乗客がシールを自分の傘に貼ることで、ビニール傘に愛着という付加価値を与え、忘れ物を減らす意識向上へとつなげています。

廃棄物となる忘れ物をクリエイティブの資源に変換し、社会課題を提起する。下を向いてスマホを見る乗客が多い中、あえて上を見上げたくなるクリエイティブを仕掛けることで、低下しつつある中吊り広告の媒体価値を再定義するプロモーション事例です。

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