世界はもっと先を行く!?斬新な海外プロモーション事例30選

PR EDGEでは、広告PRパーソンの自由な発想を刺激する海外事例も積極的に配信しています。

今回は、そんな海外プロモーション事例の数々から、ここ数年の話題になった施策や予算をかけた大型施策、またアイデアが参考になりそうな施策として30事例をピックアップ。国内とはひと味違う個性豊かな海外プロモーション事例をお届けします。

1.架空の“トウキョウ”を描いた英・BBCの東京2020オリンピックのCM

2021年イギリスの国営放送局BBCが、東京2020オリンピック競技大会(以下、東京オリンピック)を現地でPRするための架空の東京を描いたCMを公開しました。

商店街やゲームセンターといった日本独特の進化を遂げた景色に合わせて、ボーカロイドを活用しつつ雅楽を思わせるような演出を加えた音楽とともに、東京オリンピックを描いた動画は、多くのイギリス国民にとっては異国の地で開催されるオリンピックへの期待感を醸成する内容になっています。

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2.人間も野菜も見た目で判断してはいけない! ギリシャのNGOが世界食料デーに公開した広告

2021年ギリシャのNGO・Boroumeが、10月16日の世界食料デーに合わせて、見た目が美しくないことを理由に食料を廃棄してしまうことはナンセンスだと訴えるために、人間のようにも見えるいびつな形をした野菜を主役にしたビジュアル広告を公開しました。

ねじれ曲がったにんじんを紹介しているバージョンでは”MONSTER!(このバケモノ!)”、まるで男性の横顔のようにも見えるじゃがいもを紹介しているバージョンでは”UGLY!(醜すぎる!)”と書かれており、人間が対象であれば差別的にも捉えられるであろう汚い言葉を投げかけられている野菜たち。

その栄養価は店頭にならぶ野菜と大差ないのにも関わらず、見た目だけで不要と判断されてしまう業界の慣習に疑問を投げかけています。

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3.隕石が落ちてくる! 映画「ドント・ルック・アップ」の世界観のままのドッキリ動画をNetflixが公開

2021年12月配信の映画「ドント・ルック・アップ」に合わせて、配給元のNetflixは本当に隕石が落ちてくるかのように演出した本格的なドッキリ動画を公開。大掛かりなセットと100人を超えるエキストラを動員し、映画さながらの本格的なものに仕上がっています。

「おい、テレビを見ろ。これは本当のことなのか?」「待って、隕石が……隕石がニューヨークに向かっているって」と動揺しだすターゲットたち。

そこに窓の外のエキストラたちが追い打ちをかけ、空を見上げると四方八方へ走り始めたり、泣き始めたり、自転車でクリスマスツリーに突っ込んだり――あまりにリアルな様子に、ターゲットたちは次々とアンケートを中断して部屋を飛び出してしまいます。

パニックが頂点に達したタイミングでネタバラしを行い、安堵する一同。映画のような臨場感そのままに、視聴者として見ている分には笑えるドッキリ動画は、多くの人のあいだで話題になりました。

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4.トイザらスが問う「欲しいおもちゃがもらえる権利VS両親にめいっぱい甘えられる権利」子どもたちが選んだのは?

2022年スペインのトイザらスは、子どもたちが本当に欲しいものは何かを描いたブランディング動画を公開。「子どもたちが本当に欲しいものは何なのか?

わたしたちはそれを見つけるために、小さな実験をすることに」からはじまるインタビュー風の演出で一見すると心温まる動画かと思いきや、最後には意外なオチが用意されています。

感動的な結末になるかと思いきや、子どもの純粋さにフォーカスすることで、“おもちゃがなんでも揃う場所”としての同社の存在感をアピールしました。

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5.“Hey Siri”ではなく“Hey Wendy”でアシストされる、Wendy’sがPRのために制作したスマートフォン

2022年、ファストフードチェーンWendy’sカナダが、自社アプリの全面リニューアルを記念して、オリジナルのスマートフォンを制作、数量限定でSNS上でのプレゼントするキャンペーンを実施しました。

The Wendy’s Phoneと名付けられたスマートフォンは、一般的な機能に加えていくつかのユニークな特長を備えています。それは近くのWendy’s店舗の位置を特定できるGPS機能や、「Wendy’sの広告を閲覧し、Wendy’sを注文し、Wendy’sを食べながら映像を見るのに十分」なバッテリー寿命、さらに「ベーコネーター(同社が提供するベーコン入りのハンバーガー)に入るベーコンよりも多くのピクセルで写真を撮影できる」前面および背面カメラです。

特設サイトもユーモア満載で、よくある質問のコーナーには「Q.なぜ携帯電話を作ったのですか? A.ただ作りたいと思ったから」「Q.電話はできるの? A.はい、電話ですから。」「Q.テキストは? A.電話だよ」というやりとりを掲載しています。

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6.せーの、で退職! コンテンツクリエイター志望者を手厚くサポートするキヤノンの企画

2022年大手精密機器メーカーのキヤノンが、動画配信サービスの発展に伴いコンテンツクリエイターという職業が世界中で注目されていることを受け、いまの仕事を辞めてでもクリエイター志望者を全面的にサポートするキャンペーン「Ready. Set. Quit.(せーの、で退職)」を実施しました。

同企画はCanon Nordicが展開し、コペンハーゲンのUncle Greyがディレクションを担当。特設サイトに辞表を提出して応募すると、当選者4人に対し、キヤノンがカメラとレンズの提供、さらにプロによる指導「メンターシッププログラム」の費用負担を肩代わりする内容になっています。

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7.透明人間を相手にしている? 企業面接を皮肉たっぷりに描いた採用広告

自動車関連の金融業やリースビジネス分野でソフトウェア開発を行うベルギーのSoficoは、採用活動においてエンジニアたちのスキルと向き合うという企業姿勢をアピールしたCMを公開。動画の中では、架空の企業の採用担当2人が転職希望者の本当の姿を見ずに採用してしまう様子がユーモアを交えて表現されています。

企業の採用担当者がエンジニアのスキルを過小評価しがちな現状を皮肉たっぷりに揶揄しつつ、自社がいかに採用活動に本気であるかを力強くアピールしました。

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8.“うんちを模したソフトクリーム”で、バーガーキングが伝えたかったメッセージとは

大手ファストフードチェーンのバーガーキングは、同社が提供するソフトクリームが人工添加物フリーになったことをアピールするために、今まで使用していた添加物をあえて根本から否定した限定商品とCMをブラジルのマーケットに向けて公開しました。

その限定商品というのは、添加物を使用していない食品はクリーンであるというメッセージを込めた“POOP EMOJI ICE CREAM(うんちの絵文字ソフトクリーム)”という名前が付けられており、食品とは真逆のイメージを象徴したビジュアルに仕上がっています。

世間的なイメージから人工添加物が含まれていると思われがちなファストフードチェーン特有の悩みを、強いメッセージ性とそれを上回るほど強烈なインパクトのビジュアルで否定することで、ハンバーガーだけでなくソフトクリームの原材料にもこだわったブランドであるということをアピールしました。

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9.「わたしたちは技術オタクです」 複雑なサービスを支えるエンジニアたちを描いた、カナダの決済サービスのブランディング動画

カナダの電子決済サービスInteracは、ユーザーからすると一見シンプルなサービス内容も、実は複雑なプログラムによって支えられていることをユーモアを交えて表現したCM「We Geek Out(わたしたちは技術オタクです)」を公開しました。

架空のInterac社員を主人公にした動画は、一般人には理解が難しい単語をあえて羅列することでサービスを作り上げている技術力にフォーカスしています。店で食事をしていた女性客たちが会計をしようとして、店員に「お支払いはどうしましょう?」と問いかけられます。

それに対し、「「暗号化されたわたしのデジタルウォレットとあなたのPOSターミナルを繋ぐための近距離通信技術を活用した自分のお金で払うよ。もうしばらくすれば同じ技術を応用できるようになって、デジタル上であなたの個人情報だって認証できるようになるみたいだよ」と、技術的な用語を早口で返す主人公――。

自社の技術力の高さを社員と結びつけ、笑いを誘うやりとりで構成されたCMは、Interacのサービスを支える人々を最大限アピールしました。

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10.誕生日が一緒の子ども限定で約1900万円をプレゼントした通信会社の合併告知キャンペーン

ニュージーランドの通信会社2degreesは、競合他社のVocus NZとの合併を記念して、合併日と同じ日に産まれた新生児たちの未来を一緒に作っていきたいという願いを込めて、現金22万2000ニュージーランドドル(約1,900万円)を対象者で山分けできるプレゼントキャンペーンを実施しました。

企業にとっての記念行事をユーザーと分かち合うことで親近感を抱いてほしいというシンプルな試みで、動画では冒頭、「ニュージーランドの未来を担う子どもたち、こんにちは! 格安の通信プランや高速インターネット、企業の合併について何も知らないこの子たちがなぜここにいるのかというと、特に理由はありません。

ただ、現金を受け取りに来ただけです」とナレーションが流れ、スマートフォンやパソコンで遊ぶ子どもたちの様子を紹介します。

一般ユーザーからすると何が変わるのかわかりづらいような企業都合のニュースを、あえてユーザー主体のキャンペーンに変えることで合併直後の認知アップを試みた施策は、広告主だけでなく新生児たちの未来も作り上げていきたいブランドの想いを体現しました。

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11.ビーチには怪物がいる 紫外線の危険性を表現したサンドアート

皮膚がんの予防などを目的に活動をするアメリカ政府の下部組織Melanoma Foundationは、紫外線への露出によって生じる悪性黒色腫(通称:メラノーマ)の危険性を呼びかけたインスタレーション施策「モンスターメラノーマ」を実施。海沿いの砂を使って文字どおりメラノーマを怪物として具現化させることでその恐ろしさを表現しました。

施策当日に完成したのは、砂で出来た禍々しい姿の怪物で、会場では紫外線から身を守るための長袖Tシャツや日焼け止めが配られ、怪物のインパクトの強さから多くの観光客がSNSに写真をアップロードし、間接的にメラノーマの危険性について発信してもらうことができたようです。

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12.追いつけば「50%OFFクーポン」がもらえる“走るOOH”の正体とは?

世界的なスポーツウェアメーカーのアディダスが、ランナー専用に設計したイヤホンのプロモーションを行うために、割引クーポンのQRコードが配置されたポスターを背負ったランナーを街中で走らせるという“動くOOH”を公開しました。

ポスターを背負ったランナーは全員が訓練されたエリートで、50%OFFとなる大幅な割引を手に入れるためにユーザーは走りながらQRコードを読み取らなければいけないというチャレンジ要素を含んだ施策です。

購買ターゲットが明確な商品だからこそ、潜在的な購買層に直接アプローチをかけられる手法で割引クーポンを配布することに成功したようです。

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13.紙幣に書かれた人物、全員言えますか? 遊び心あふれるVISAのOOH

2023年、クレジットカードの国際ブランドVISAが、自分たちこそがキャッシュレスの歴史を作ってきた存在であることを伝えるため、あえて“キャッシュ”を主役に置いたOOH「Cashless Since 1958(1958年からキャッシュレス)」を公開し、紙幣に書かれた歴史上の人物や場所すら思い出せないほどVISAはキャッシュレス決済を体現しているとアピールしました。

複数公開されたビジュアルはいずれも同じような構成となっており、中央部分が空欄になった紙幣と、そこに入るべきものは何かを問いかけた短いキャッチコピーだけで作られています。1万円札が主役のバージョンでは「東京駅か京都駅か」、5ユーロが主役のバージョンでは「窓か門か」という問いかけや……。

他の電子決済サービスと比べても一般的と言えるクレジットカード会社ならではのメッセージを、少し考え込んでしまうような構成にすることで興味を引くような内容に仕上がりました。

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14.本気のヤツだけ来い! 挑戦的なキャッチコピーでユーザーを煽ったトレーニングジムのOOH

ハードなトレーニングメニューが数多く用意しているイギリスのジムGymboxが、挑戦的なキャッチコピーによって運動に対して真剣なユーザーにジムの魅力をアピールするOOH「CUTTING THROUGH THE BULLS**T(言い訳なんていらない)」を公開し、優しさではなく厳しさを誇示することでトレーニングの過酷な一面をあえて浮き彫りにしました。

「あなたの身体はあなたの努力の結果である。親から受け継いだ人やお金で解決した人はもちろん例外だけど」や「ジムでする運動に嘘はつけない。あなたにはぴったりな場所じゃない?」、「自分自身に誇りを持とう。あなたの親があなたに対して抱いている期待は超えられそうにないから」など、刺さるようなキャッチコピーの数々が、統一された黄色と黒のデザインを通じて訴えかけてきます。

最終的に理想の身体を手に入れることができるのは、諦めずに挑戦しつづけた人だけであるということを表現しています。

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15.“小麦粉を投げる新婦の絵”? AIイラストツールで正しい綴りを知ることの大事さを描いた仏・出版会社

フランスで高い認知度を誇る辞書や文法参考書を出版するBescherelleが、単語の正しい綴りを把握することの大切さを描いたプリント広告を公開し、AIイラストツールの発達によって言葉だけで絵が描けるようになった現代において、綴りの間違いによって予想とは異なる作品が誕生する可能性をユーモアあふれるビジュアルで表現しました。

ビジュアルは5種類で、いずれのバージョンにおいても右下に「AIのおかげで言葉だけで絵が出力できるようになりました。正しい言葉が使えるといいですね」と皮肉たっぷりのフレーズが書かれており、中央には出力された絵と、その上には出力するにあたり元となった指示フレーズが記されています。

勉強机の上に乗った浮き輪が描かれたバージョンの上部には「教室で座っている浮き輪」との表記がありますが、よく見ると“buoy(浮き輪)”が“boy(少年)”の誤植であり、たった1文字の違いで本来描こうと思っていた内容とは別のものが仕上がってしまったことが伺えます。

わずかなミスが意味不明な絵を作り上げた例を示すことで、正しい綴りを知っておくことの重要性と自社の商品を買うことの直接的なメリットをストレートに表現しました。

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16.人気ゲーム「エルデンリング」の仕様を利用しフェイクニュースの危険性を訴えた欧・経済誌

マスメディアにWebメディア、SNSの発達によってさまざまな情報が錯綜する時代になったことで、正しい情報を選別することが未だかつてないほど困難になってきました。悪意の有無を問わず、誤った情報が広がることに恐怖を感じ、わたしたち一人ひとりがしっかりとソースを確認しながら何を信じて何を他者に伝えるかを常に意識しないといけなくなったと感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな中、ハンガリーのブダペストに拠点を置く経済誌Budapest Business Journalは、そんなフェイクニュースの影響を浮き彫りにするためにゲーム配信者とタッグを組み、フロム・ソフトウェアが2022年に発売した大人気ゲーム「エルデンリング」において“偽の情報”を炙り出す施策を公開しました。

今回、Budapest Business Journalが企画したのは、国内で有名なゲーム配信者とコラボし悪意のあるメッセージの場所を特定し、世界中のエルデンリングのプレイヤーに向けて警告を発信してもらうという施策です。配信者たちの知名度も相まってこの施策は瞬く間にゲーマーの間で広まり、同社のWebサイトへの流入は施策前と比べて427%増加し、7200万インプレッションを獲得。正しい情報を発信し続けることが使命のメディアとして、フェイクニュースの関心を高めるとともに自社の名前をゲーマーの間で広めることに成功しました。

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17.あなたの愛はどれくらい?花瓶の大きさでパートナーへの愛の大きさを問いかけたセラミックブランド

パリに拠点を構えるハンドメイドのセラミックブランドThree Sevenが、プレゼント需要を喚起するためのOOHを公開しました。繊細な色使いと力強いキャッチコピーを組み合わせたビジュアルは、愛する人へのプレゼントとして商品を描くことでターゲットを明確に絞っています。

“HOW MUCH DO YOU LOVE HER?(彼女のことをどれくらい愛していますか?)”というキャッチコピーと異なるサイズの3種類の花瓶が描かれたポスターは、優しい雰囲気とは対照的な言葉使いをすることでインパクトを高めており、通りがかりの人でも印象に残るような構成になっています。

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18.老舗筆記用具メーカー「ファーバーカステル」が”消しゴムで描く”プリント広告を公開

世界的な筆記用具メーカー・ファーバーカステルは、通常であれば修正や削除目的で使う消しゴムも、使い方次第でクリエイティブな用具に成りうるというメッセージを体現したプリント広告を公開しました。

“Erasing is Creating(消すことは創造することである)”というキャッチコピーと、消しゴムが使われる前後の様子が描かれた複数種類のビジュアルは、発想次第で消しゴムですらクリエイティブツールにできることをアピールしました。

作品をブラッシュアップしようと思うと、どうしても”足す”ことを優先しがちですが、あえて消しゴムを使って”引く”ことで、新たな視点や思いもよらない結果が生まれます。

消すことしかできないと思われがちな消しゴムも、使い方次第で作品にスパイスを加えるアイテムに変わる。250年以上筆記用具メーカーとして第一線を走り続けてきたファーバーカステルが、クリエーションには固定観念にとらわれない柔軟な発想が必要ということを気づかせてくれました。

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19.キム・カーダシアンの皮膚からバッグを作る!?米・動物の権利運動団体の衝撃的な啓蒙施策

動物由来の皮革は、洋服からバッグ、靴や財布まで、ファッション業界を代表する多くのアイテムで使用されています。ハイブランドから手頃なブランドまで、幅広い企業が動物の皮革を使用する裏では年間1,000億匹もの動物の命が失われており、生きるために必ずしも必要ではないファッションアイテムへとその姿を変えているのです。

このような状況を打破するために、アメリカの動物権利系NPO・PETAは動物由来の皮革から脱却することの重要性と、その代替品として“人間由来の革”を提案した痛烈な施策を公開しました。

オークションで得た収益はすべてPETAの活動資金となり、その大半が動物の命を奪うことなく安定的に革製品を作り出す技術の開発に充てられました。ファッション業界が発展し続けるために必要な限られた資源をサステナブルな方法で生み出す技術は、今後他の業界へも広まっていくことであらゆる企業が健全なビジネスを展開するためのきっかけとなることが期待されています。

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20.廃棄寸前の商品を救え!パン屋とコラボしたフィンテック企業の施策

まだ食べられるはずの食品がさまざまな理由で廃棄されてしまう食品ロス問題は、限られた資源の無駄遣いだけでなく、飢餓に苦しむ人々への支援機会の損失にも繋がる重要な社会課題です。日本でも年間522万トンもの食品が廃棄されており、これは世界の累計食糧支援量の1.2倍に相当する数値だというデータもあります。

そんな食品ロス問題の啓蒙を行いつつ、飲食店の売り上げにも貢献するデジタルサイネージ施策がスウェーデンのフィンテック企業によって公開されました。

広告主となったのは、飲食店向けのPOSシステムなどの決済サービスを提供するYabie。スウェーデン国内のパン屋とタッグを組み、閉店間際に売れ残っている商品の情報をリアルタイムでデジタルサイネージに映し出し、通常価格から大幅な値引きを行うことで駆け込み需要の喚起を行いました。

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21.絶滅危惧種の数に合わせて少しずつ消えるフォントを開発したWWFの悲痛な叫び

国際自然保護連合が2019年に公開した絶滅危惧種の数は2万8338種類にも上り、年々加速する環境破壊に比例するようにその数は増えています。なかには実際に絶滅してしまったと言われている生物も決して少なくありません。

そんな絶望的な状況を打破すべく、世界自然保護基金(以下WWF)のポルトガル支部は絶滅危惧種にちなんだPC用フォントを開発し、一つひとつの文字で特定の生物がどれだけ絶滅に近いかを表現しました。

“The Endangered Typeface(絶滅危惧種のフォント)”というわかりやすいタイトルがつけられた施策は、専用のWebサイトで寄付を行えばフォントをダウンロードできる仕組みです。事実上フォントを購入しているのと同じで、代金はすべてWWFの活動資金へと充てられることになります。

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22.あなたの“パスタワード”はなんですか? サイバーセキュリティ強化のためパスタ名のパスワードを提案した施策

目まぐるしく進化していく人工知能や情報技術の発展に伴い、世界中の国々でサイバーセキュリティを強化する重要性が注目されています。大規模な情報流出に繋がりかねない企業はもちろんのこと、個人レベルでもパスワードをはじめとした認証システムを見直すことで悪意ある第三者から身を守る可能性を大幅に上げられます。

そんな情報管理の重要性を訴えつつ、一見すると関係のない自社商品をアピールすることに成功した一石二鳥な施策が大手パスタブランドBarillaから公開されました。

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23.死ぬ瞬間をツイートすればハリウッド女優からリプがもらえる!大人気“死にゲー”のPR施策

Activision Blizzardが全世界で販売するハックアンドスラッシュゲーム(バトルに主軸を置いたゲームのジャンルで、日本国内の有名タイトルとしては真・三國無双シリーズやベヨネッタなどが挙げられる)の代名詞的存在・Diabloシリーズから、完全新作となるDiablo IVが2023年6月6日に発売されました。

2012年のDiablo IIIから11年待ち望んでいたファンの気持ちをさらに盛り上げるべく、ゲーム内のとある瞬間を激写したスクリーンキャプチャを専用タグと一緒にSNSに投稿すると、人気ハリウッド女優Megan Foxから個別でリプライが届くSNS施策が実施されました。

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24.「これを飲むなら太った人の汗を飲んだ方がマシ」 アンチコメントを昇華したCM

アメリカの飲料ブランドLiquid Deathは、その斬新かつ挑戦的なコミュニケーション手法が原因でしばしばネットで炎上している企業として有名です(関連記事)。検索サイトやECサイトのレビュー欄には多くの辛口コメントが投稿されており、その一部には誹謗中傷に近いものもあります。

なかでも「Liquid Deathを飲むくらいだったら太っている男の背中の汗を舐めていた方がマシ」というコメントは、もはや根拠のない“アンチコメント”であると言えますが、この投稿を受けた同社が公開したのは「太っている男の背中の汗かLiquid Deathだったらどっちが選ばれるのか」というまさかの実証実験映像。

何も知らない一般人がLiquid Deathと太っている男性の背中の汗、両方を味見した上でどちらを選ぶのかというインパクト抜群の動画に仕上がっています。

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25. KFCのフライドポテトが“死んだ”!?前代未聞のポテトの葬式配信

ファストフード大手のケンタッキーフライドチキン(以下KFC)は、オリジナルチキンが主力の企業ですが、一方でKFCカナダのフライドポテトの評判は決して高いとはいえませんでした。定番サイドメニューであるにもかかわらず、多くのユーザーから「ふやけている」や「味付けが薄すぎる」などの声が続出し、人気商品と呼べない状況だったのです。

それを真摯に受け止めたKFCカナダは、フライドポテトの大幅リニューアルを決行。味付けから調理法まで変えて生まれ変わった新しいフライドポテトのプロモーションにあたり、前代未聞の“古いフライドポテトのお葬式”をライブ配信しました。

2023年8月1日、現地時間の正午に配信された動画では、大量の古いフライドポテトが霊柩車で運ばれていく様子を放映。“葬式”という商品プロモーションとは一見相性の悪い表現方法に落とし込むことで、インパクトは抜群の内容に仕上がっています。

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26. Appleは90年代の技術を使い回している!? 衝撃的なAndroidのCM

「アンドロイドとiOS、どちらが優れているのか?」という問いは日本国内でもしばしば話題に挙がるトピックですが、これは日本だけに限った話ではなく世界中の人々の関心事でもあります。

iPhoneユーザーが多い日本に対して世界の市場シェアではアンドロイドが優勢で、両社は常に互いのユーザーを取り込もうとさまざまな施策を展開しています。

そんな中、アンドロイド側は2023年、iPhoneで使用されているSMSの技術は1990年代に使われていた古の技術であるというメッセージをアップル風の演出が満載の映像で皮肉たっぷりに打ち出したCMを公開しました。

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27.気になる足のにおいを渾身の顔芸で表現したタイのCM

夏は気温の高さによって発汗量が増え、冬はブーツなど蒸れやすい靴を履く機会が増え、結局のところ季節を問わず多くの人を悩ませる足のにおい。食生活や運動習慣の改善で軽減することも可能ではありますが、においの多くは菌の繁殖が原因であるとされています。

タイのアパレルブランドGQ Apparelは、そんな悩みを根本から解決するために作られた消臭抗菌機能を持つ靴下のCMを複数本公開。シンプルでありきたりな商品だからこそ、視覚的なインパクトを強めることで印象付けつつ、根本的な機能の大切さをアピールしたCMでした。

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28.普通の人に普通の服を! Googleストリートビューを活用したフランスのOOH

いわゆる“定番商品”を販売するブランドの多くは、定番だからこそ訴求するメッセージがどうしても幅広いものになってしまう課題を抱えています。誰もが気軽に使えるブランドであればあるほど、ターゲット層が広くなってしまい、その分受け手側が自分ごと化しにくいものになってしまいます。

フランスのファストファッションブランドCelioも例に漏れず同じような悩みを抱えていましたが、あえて“汎用的である”ことを多くの人が共感できるようなフレームに落とし込むことで、普遍性を保ちつつもどこかパーソナルな印象を受けるOOHキャンペーン公開しました。

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29.これが最先端ファッション!? クノールが発表した世界最小級のバッグ

2023年、Gigi HadidやCardi Bをはじめとしたさまざまなハリウッドセレブがきっかけとなり大流行となった極小サイズのハンドバッグ。「そんなに小さいバッグの中に何が入るの?」と聞きたくなるような代物ですが、さまざまなハイブランドが発売することで利用者も増え、日本国内でもしばしば目にするようになりました。

一連の中で、特に異様だったのは大手食品メーカーのクノールです。“The Bouillon Bag(ブイヨン専用バッグ)”というタイトルで2024年発表されたのは、指先でしか持てない極小サイズの“コンソメ専用バッグ”でした。

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30.煽り合うプロバスケ選手たちがお互いに贈りあったものとは?

さまざまなプロスポーツのスポンサーを務めるMichelob Ultraは、その宣伝活動の多くにおいてスポーツ選手をキャスティングするブランドとして知られています。CMの中でも、Michelob Ultraを飲むという行為そのものを“アスリート文化のサポート”として表現することも度々行っています。

そんな中、プロバスケットボールの最高峰NBAのシーズンに合わせて、2人のスーパースターを起用した短尺CMを公開しました。

お互いの実力を認め合っているからこそ言える皮肉を2人のスーパースターが繰り広げるというユーモアたっぷりのCMは、NBAのファンのみならずスポーツを愛するすべての人を応援したいというMichelob Ultraのブランド理念を体現した試みです。

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国内とはひと味違う海外プロモーション事例30選まとめ

文化や予算規模など国内とはスケール違いのものも多くありますが、届けたいターゲットの選定やそこへ訴求するための工夫の方策には、国内向けのプロモーションにおいても参考になる事例もたくさん含まれています。

人々の心を揺さぶるメッセージ性は世界共通。受け取り手が、「してやられた……」と思わせられる施策アイデアを、生み出してみたくなるようなワクワクする事例集となりました。

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