トイザらスが問う「欲しいおもちゃがもらえる権利VS両親にめいっぱい甘えられる権利」子どもたちが選んだのは?

スペインのトイザらスは、子どもたちが本当に欲しいものは何かを描いたブランディング動画を公開。「子どもたちが本当に欲しいものは何なのか? わたしたちはそれを見つけるために、小さな実験をすることに」からはじまるインタビュー風の演出で一見すると心温まる動画かと思いきや、最後には意外なオチが用意されています。

 

スタッフから「おもちゃを何でも1つあげるから好きなものを選んでほしい」と言われた子どもたちは、思わぬ展開に笑顔いっぱいで店内を探索し始めます。

各々が気になったおもちゃを入手し、「これは高速鉄道のおもちゃなんだ。ぼくは電車が大好きだから」や「アナと雪の女王2のフィギュアを選んだの」とうれしそうに語ります。そんな子どもたちの様子を、両親はバックヤードからひっそりと見守ります。

その後、子どもたちに今度は小さな青い箱が渡され、その中に入っていたのは“お父さんお母さんと1日中自由に遊べる券”。「普段お母さんは忙しくて、お仕事をしたりご飯を作ったりで全然遊んでくれないんだ」と語っていた子どもは大喜びするも、インタビュワーから、「選んだおもちゃとその青い箱、どちらか片方しかあげられないんだ。どっちがいい?」という質問が。

欲しかったおもちゃと、大好きな両親と遊べる権利、このどちらかしか手に入らないというルールが追加されます。緊張した面持ちで見守る両親と、頭を抱えて悩む子どもたち……。

しばしの沈黙のあと、全員が「こっちにする!」と同じ答えを述べました。その手が指していたのは、おもちゃのパッケージ。

あまりの薄情さと、子どもならではの正直な意見に思わず大笑いしてしまう両親たち。「わたしたちよりもおもちゃを選ぶなんて!」と言いながら、画面の向こうの我が子を見つめます。

感動的な結末になるかと思いきや、子どもの純粋さにフォーカスすることで、“おもちゃがなんでも揃う場所”としての同社の存在感をアピールしました。

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