絶滅危惧種の数に合わせて少しずつ消えるフォントを開発したWWFの悲痛な叫び

国際自然保護連合が2019年に公開した絶滅危惧種の数は2万8338種類にも上り、年々加速する環境破壊に比例するようにその数は増えています。中には実際に絶滅してしまったと言われている生物も決して少なくありません。そんな絶望的な状況を打破すべく、世界自然保護基金(以下WWF)のポルトガル支部は絶滅危惧種にちなんだPC用フォントを開発し、一つひとつの文字で特定の生物がどれだけ絶滅に近いかを表現しました。

“The Endangered Typeface(絶滅危惧種のフォント)”というわかりやすいタイトルがつけられた施策は、専用のWebサイトで寄付を行えばフォントをダウンロードできる仕組みです。事実上フォントを購入しているのと同じで、代金はすべてWWFの活動資金へと充てられることになります。

チーターやボノボをはじめとした絶滅危惧種の頭文字を取ったフォントは絶滅が近づけば近づくほど文字がかすんでいくようにできており、その緊急度合いがデザイン上で表現されています。“まだ何万頭も個体がいる”と捉えるのか“もう数万頭しか個体がいない”と捉えるのか、その受け取り方によって生物の運命そのものが変わってしまう状態にまで来ており、1人でも多くの人の協力が必要であるというメッセージを印象的な手法で描くことに表現しました。

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