記念日を地域との接点に変える 九十九島せんぺいのサンプリング設計

1951年に長崎・佐世保で生まれた「九十九島せんぺい」は、2026年9月19日(土)の「九十九島せんぺいの日」に、長崎市・佐世保市の4会場でサンプリングイベントを実施します。配布するのは2枚組の九十九島せんぺい、合計5,000セット。佐世保駅、九十九島パールシーリゾート、グラバー園、JR長崎駅コンコースという、生活者と観光客が交わる場所を選んだ設計です。

この施策のポイントは、商品名に由来する記念日を、自社だけの節目で終わらせず、地域と出会う一日の体験へ広げていることです。佐世保駅とパールシーリゾートでは午前に、グラバー園と長崎駅では午後に展開。駅という日常・移動の拠点と、九十九島パールシーリゾートやグラバー園といった観光地の双方に接点を置くことで、長年の愛用者から初めて味わう来訪者まで、商品を手に取る機会を広げています。

配布数は、佐世保駅、九十九島パールシーリゾート、グラバー園が各1,000セット、JR長崎駅が2,000セット。駅という日常・移動の拠点と、観光施設の双方に接点を置くことで、長年の愛用者から初めて味わう来訪者まで、商品を手に取る機会を広げています。

九十九島せんぺい

ブランドの物語を商品そのものに重ねている点も印象的です。六角形は海亀の甲羅、散りばめられたピーナッツは九十九島の島影を表現する意匠。「煎餅」ではなく、北部九州の方言に由来する「せんぺい」とひらがなで称してきた背景にも、佐世保の名物として全国へ届けたいという思いがあります。商品そのものにも、佐世保や九十九島とのつながりが幾重にも織り込まれています。

九十九島せんぺい

地元・佐世保市出身でテレビCMにも出演する橘里依さんの参加予定も、ブランドと地域のつながりを補強します。著名人を起用する際、話題性だけに寄せず、土地やブランドとの関係性を明確にすることで、イベントの納得感が高まるでしょう。

自社の記念日や創業年を販促に活用する際は、節目を祝うだけでなく、生活者が実際に商品を手に取る機会へ変える視点も重要です。九十九島せんぺいのように、駅や観光地など異なる人が行き交う場所でサンプリングを行えば、長年の愛用者との接点をつくりながら、まだ商品を知らない来訪者にも試してもらうきっかけを広げられます。記念日とリアルな商品体験を組み合わせた、地域銘菓ならではの販促事例です。

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