体験と対話で関係人口を育む 3つの催しで滞在価値を高める高岡市の地域ブランディング

富山県高岡市は、2026年9月18日(金)から10月25日(日)にかけて、中心市街地一帯を舞台に「工芸都市高岡の秋。2026」を開催します。

本施策は「市場街2026」「ミラレ金屋町」「ツギノテ2026」という3つの催しを、共通の名称で集約した取り組みです。開催時期や会場が分散するイベント情報を一元化して届けることで、約1ヵ月半にわたり街全体の回遊性と滞在価値の向上を図ります。

400年以上続くものづくりの文化を展示・体験・販売・交流といった多角的な切り口に落とし込み、各イベントで発信します。

9月18日(金)から20日(日)に開かれる「市場街」は今年で15周年。工場や工房を公開するオープンファクトリーをはじめ、夜間に職人がバーテンダーを務める「職人Bar」、職人や町人をキャラクター化した“ぬい”と街を巡る「ぬいあわせ」など、職人と来訪者の距離を縮める対話の機会を創出します。

続いて9月19日(土)・20日(日)の「ミラレ金屋町」では、鋳物発祥の地が持つ伝統的な町家や石畳という空間資源を生かした体験設計が見どころです。

千本格子の町家が並ぶ石畳通りでの着物ファッションショーをはじめ、作家や職人が直接指導するワークショップや町家でのお茶会を用意。街ぐるみで来訪者をもてなし、ものづくりが息づく街の暮らしや文化にも触れられる機会を創出します。

10月24日(土)・25日(日)の「ツギノテ2026」は、高岡市営中央立体駐車場という日常空間を舞台に活用しています。

職人の仕事場を再現した50以上のブースで高岡銅器や漆芸の技を見せるほか、地元高校生と共同企画した子ども向けの廃材工作ブースや、富山名物の寿司と伝統工芸を掛け合わせた「寿司工芸」などを展開。若者やファミリー層を巻き込みながら、積み重ねてきた歴史を次の世代へつなぐきっかけをつくっています。

職人や住民との対話、限定グルメ、ワークショップといった多様な接点は、モノの消費に閉じない体験価値を生み出し、一時的な観光客にとどまらない関係人口の創出につながりそうです。

個別の催しを別々に告知するのではなく、高岡の秋をひとつの工芸シーズンとして見せた本施策。目的地や体験の幅を広げ、エリア全体の滞在価値を底上げする地域ブランディングの取り組みといえるでしょう。

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