量ではなく愛で選ばせる Heinzがケチャップの使用量をブランド体験に変換
Heinzが、157年以上の歴史で初となる、ケチャップの量を調整できるキャップ「Love Lid」を発売しました。
Love Lidは、ボトルの蓋(Lid)をダイヤルで回すことでケチャップの量を調整できる仕組みです。「Like」(少量)、「Love」(適量)、「Crazy Love」(たっぷり)の3段階で、少しだけつけたい人から、たっぷりかけたい人まで対応しています。
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このアイデアは「ケチャップの正しい量はどのくらいか」という、オンライン上での長年の議論から生まれました。その論争に決着をつけるのではなく、各自が自分で量を決められるようにしたのです。
HeinzはRedditのケチャップ使用量に関するスレッドも参照しており、ファンの声を商品開発のインサイトとして活かしました。
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Love Lidはアメリカとイギリスで限定販売されており、バーベキューシーズンに合わせて発売されました。既存のボトルにそのまま装着でき、リサイクル性も維持されています。
マーケティングの観点から注目したいのは、この施策の出発点です。自社が伝えたいメッセージを一方的に発信するのではなく、生活者がすでに持っている議論や声を拾い上げ、商品として形にしています。
ファンが自分でケチャップ愛を表現できるという体験設計が、Love Lidというネーミングにも自然に結びついています。SNS上の声を商品開発のインサイトとして活かす手法は、ブランドと生活者の距離を縮めるマーケティングのひとつのかたちといえます。
クリエイティブなPRや商品開発で話題を生み続けるHeinzの施策は多数紹介してきましたが、今回もそのセンスが光る事例です。
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