人気配信者のゲーム実況動画に隠された心の叫びとは? 英・NPOのメンタルヘルスケア動画

イギリスで自傷行為や自殺の予防を目的に活動するNPO・CALMは、同国出身の人気YouTuber・DanTDMとコラボし、YouTubeの機能を逆手に取ることであるメッセージが隠された、一見すると普通のゲーム実況に見える動画を公開しました。

前半部分は楽しく見れる動画が、後半に進むにつれて徐々に不穏な空気に包まれていく演出で視聴者の興味を引くように作られている本動画は、チャンネル登録者数が2600万人という人気配信者のDanTDMが「今日は深いところまで潜ってみようと思います。本当に本当に深いところまで挑戦してみます!」と意気込む様子からスタート。

「正直言うと全然自信はないんだ。こんなに深いところまで潜ってはいけない気がする」という言葉とは裏腹に、プロ配信者として難なくゲームを進めていくDanTDMですが、その軽やかな進み具合はまるで普通のゲーム実況そのもの。「海底トラックに乗ろうか。直感的にはあっちに向かうべきかな?」と、少し迷いながらもどんどん深海へと潜っていきます。

「何も見えないところまで来ちゃった……いつものエリアより何倍も深いところで、周りには危険な生き物がいっぱいいるね。完全に道から外れちゃったみたいだ」と一瞬戸惑いの表情を浮かべますが、ゲームは続けています。

「あ、わかった、こっちに行けばいいんだ。もし僕が戻らなかったらすぐに助けを呼んでくれ」と視聴者に呼びかけたところで動画はゲーム画面から切り替わり、DanTDMの顔がアップで映ります。「普通のゲーム実況だろ? もう一度最初から見てくれ。カーソルをシークバーに被せて、僕が本当に伝えたかったメッセージを読み取ってほしい」と突然視聴者へ語りかけ、実際にカーソルをなぞると……。

セリフのテロップの一部のみが切り取られ、DanTDMの心の声が浮かび上がってきます。「今気分がとても落ち込んでいるんだ。本当にどうしたらいいのかわからない。もうこれ以上は耐えられないし、誰に頼ったらいいのかもわからない。誰か僕を助けてほしい」。

実はゲーム実況だと思っていた動画は、YouTubeのシークバーが持つ“一部のカットだけを静止画として切り取る機能”を利用して、テロップの切り貼りでDanTDMがメンタル不調を訴えかける仕組みに。

周囲には言いにくい悩みを共有することで助かる命があるかもしれないという隠されたメッセージを、人気YouTuberとのタイアップを通じて伝えた動画は、プラットフォームを活用した新しい表現方法を提示するとともにメンタルケアの重要性を訴えました。

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