「手」が主人公の小さな世界 Ouraの手作りミニチュアCM
生成AIを使えば、現実には存在しない街並みも簡単に映像化できる時代。そんななか、あえて35人の職人が3週間かけてミニチュアの街を作り上げたCMが登場しました。
手がけたのは、指輪型の健康管理デバイスを展開するOura(オーラ)。新キャンペーン「Wear Your Best Life」では、指を脚のように動かす「手」を主人公に、日常のさまざまな場面を描いています。
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映像の舞台となるのは、建物や道路、駅などが精巧に再現された小さな街。そこでは、人間の代わりに手が街を歩き、ジムで運動するなど、思い思いの日常を送っています。
指を2本の脚のように使って歩く姿はどこか愛らしく、まるで手そのものが意思を持って暮らしているかのようです。
この不思議な世界を実現するため、撮影では12種類のセットと8台のミニチュアカーを制作。建物の小さなレンガはひとつずつ手作業で削られ、車や電車にも実際に動く仕掛けが施されました。
また、手の動きを担当したのは、14ヵ国から集まった14人のパフォーマーたちです。指を脚に見立て、人間らしく歩く姿を表現するため、細かな動きまで工夫されています。
今回のCMで興味深いのは、指輪を着ける「手」を主人公にし、その舞台となる街まで人の手で作り上げた点です。指輪を着けた手が自然と目に入る演出によって、商品を前面に押し出さずとも、その存在を印象づけています。
完成したCMとともに公開されたメイキング映像では、職人たちが街を作り上げる様子や、パフォーマーが手の動きを練習する姿も紹介されています。
生成AIによる映像制作ではなく、実物のセットや人の演技を中心に制作した過程を見せることで、完成したCMだけでは伝わらない職人たちの技術やこだわりにも光を当てています。
人の手で作られた小さな街を、人の手が歩く。最新のテクノロジーを扱うブランドが、人間の創造力や日常の営みに光を当てた、ユニークな広告です。
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