自然素材の魅力を自然そのもので伝える Woolmarkが羊牧場に設置した屋外広告
「Return to Real(本物に戻ろう)」。そんなメッセージを掲げたキャンペーンで、Woolmark(ウールマーク)が選んだのは、写真でもイラストでもない、本物の羊たちでした。
オーストラリアの牧場に設置された屋外広告は、背景が透けて見えるユニークな仕組み。看板の向こうに広がる自然の風景をそのまま生かし、ウールの魅力を伝えています。
このキャンペーンは、人工的に作られた素材や新しい技術が次々と登場するなか、自然由来のウールが持つ価値を改めて伝えることを目的としています。
広告が設置されたのは、羊たちが実際に暮らす広大な牧場です。看板には商品の写真もイラストもなく、中央部分が大きく開いた枠と、短いメッセージだけが設けられています。
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そこに書かれているのは、「世界でもっとも賢い繊維を生み出すのは、科学者ではありません。でも、その生みの親たちも白衣をまとっています」という言葉。
これは、科学者が着る白衣と、羊の白い毛をかけた言葉遊びです。看板の向こうで草を食べる羊たちの姿を見ることで、メッセージの意味が自然と伝わってきます。
また、「もっとも賢い繊維」という表現には、温度調節や湿気の吸収・放出など、ウールが本来備えている機能性を伝える意図が込められています。最新技術によって開発された素材だけでなく、自然界にも優れた機能を持つ素材があることを印象づけています。
自然素材の魅力を伝えるために、広告の表現にも本物の自然を取り入れたWoolmark。写真や映像で羊を見せるのではなく、実際の牧場をそのまま広告にすることで、「本物に戻ろう」というメッセージを体現しました。
看板の向こうにいる羊たちは、時間とともに動き、風景も変化します。決まったビジュアルを見せる広告とは異なり、自然のありのままの姿が、その瞬間だけの広告を作り上げているのです。
自然が生み出したウールの価値を、自然そのものを使って伝える。キャンペーンのメッセージと表現方法が見事に一致した、ユニークなブランディング施策です。
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