70世代の歴代卒業生に『会いにいく記念誌』を制作 隠岐島前高校の周年ブランディング
島根県立隠岐島前高等学校の創立70周年記念誌『会いにいく記念誌』が、2026年度グッドデザイン賞を受賞しました。
今回の記念誌は、創立70周年を記念して、歴代卒業生の全70世代にインタビューを実施。単に学校の歴史や思い出を記録するのではなく、制作の過程そのものを通じて、世代の異なる卒業生同士の出会いや母校とのつながりを生み出すことを目指しました。
過去を記録するという従来の記念誌の役割を超え、人と人との関係を編み直し、学校の未来をともにつくるきっかけを生み出す取り組みとなっています。

周年記念誌というと、学校の歴史や節目の出来事を振り返り、記録として残すことに重点が置かれがちです。今回の記念誌は、制作過程を卒業生同士の交流や母校とのつながりを生む機会として活用した点が特徴です。
さらに、学校の歴史を卒業生一人ひとりの記憶や経験を通じて描くことで、学校が築いてきた歴史や価値を多面的に伝えている点も見逃せません。卒業生にとっては母校への愛着を再確認する機会となり、学校にとっては、これまで築いてきたつながりを未来へと引き継ぐ機会にもなりそうです。
企業の周年記念誌や社史にも応用できそうな取り組み。社員やOB・OG、取引先、顧客など、これまでの歴史に関わってきた人々の声を集め、制作過程で新たな交流を生み出すことで、組織が大切にしてきた価値観を再発見し、ブランドへの愛着を育むことにもつながります。
過去を記録するための周年事業を、組織の未来をともにつくるブランディングの機会へと転換した事例です。
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