「角言」という造語で親子の記憶をつなぐ サントリー角瓶の父の日施策
サントリーのウイスキーブランド「角瓶」が、父の日に合わせてWebムービー「親子の答え合わせ」篇と、「父の角言」篇を公開しました。

サントリーは、子育て期に角瓶を飲んでいた50〜70代の父親と、その子ども世代を対象に調査を実施。父親が何気なく口にしていた忘れられない言葉を集め、そこから「角言」という独自の言葉を生み出しました。
たとえば、厳しく聞こえた一言や、当時は理解できなかった言葉でも、大人になって振り返ると意味がわかることがあります。そうした親子の記憶を単なるエピソードで終わらせず、ブランド固有の言葉として整理したことで、多くの人が自身の体験と重ね合わせやすい構成となっています。
生活者調査をもとに新たな言葉へ昇華してブランド資産に変え、リサーチをクリエイティブの裏付けとして使うのではなく、発想の起点そのものとして活用しました。

また、キャスティングにも工夫が見られます。「親子の答え合わせ」篇で主人公を演じるのは染谷将太さん。ここで描かれるのは父親そのものではなく、「父になった息子」です。仕事や子育てに向き合うなかで、自分がかつて見ていた父親の姿と重なっていく様子が描かれています。

従来の角瓶には、晩酌を楽しむ父親世代のイメージを持つ人も少なくありません。一方で今回の物語は、子どもだった世代に視点を移しています。
染谷さん自身が一児の父であることも作品に自然な説得力を与えている一因でしょう。染谷さんの実生活とも重なる設定のため、主人公の振る舞いに無理がなく、等身大の父親像として見やすい構成になっています。

一方、「父の角」言篇は全8本のショートムービーで展開。「角瓶」が好きだった父親から言われた、今でも心に残っている言葉を紹介しています。厳しかった一言、当時は意味が分からなかった言葉、思い返すと少し笑ってしまう言葉など、その内容はさまざまです。
「親子の答え合わせ」篇がひとつの物語を通して親子の関係を描くのに対し、「父の角言」篇は実際の生活者の記憶そのものに焦点を当てています。調査から集めた言葉を並べることで、多くの人が自分の父親とのエピソードを思い出せる余白が生まれています。
長く愛されてきたブランドだからこそ集まる言葉があり、その言葉が次の世代へ受け継がれていく。今回のムービーは、そんな時間の積み重ねを感じさせます。
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