0.4ナノメートルの精度を地球サイズで伝える 富士フイルムの企業広告シリーズ

富士フイルム株式会社は、企業広告シリーズ「世界は、ひとつずつ変えることができる。」の新しいTVCM「半導体材料・特殊研磨技術」篇を、2026年8月8日(土)から全国で放映しています。

AIの普及が進む中、それを支える半導体には一段と高い性能が求められます。このCMが取り上げるのは、半導体ウエハー上の電子回路の表面を極限まで平らにする「CMPスラリー」を用いた自社の特殊研磨技術です。

CMが伝えようとするのは、電子回路表面の凹凸を0.4ナノメートル以内にする研磨精度です。ただ、この数値をそのまま示しても、大きさの見当はつきません。

そこでCMでは、直径約30cmの半導体ウエハーを地球と同じ大きさにまで拡大したと仮定しても、その研磨精度は1.69cm以内に収まる、と言い換えます。肉眼では捉えられない精度が、一気に手ざわりのある話に変わっている点が特徴です。

CMで研磨精度1.69cmを示すシーン

「世界は、ひとつずつ変えることができる。」というシリーズ名は、派手な一足飛びではなく、地道な技術の積み重ねで社会が前へ進むという姿勢を表しています。ナノ単位の平坦化という一見地味なテーマを選んだこと自体が、このメッセージと響き合っているといえるでしょう。

BtoB分野における技術は、数値の精度が高まるほど生活者にとって実感を得にくいものになりがちです。富士フイルムは、そうした専門的な数値を馴染みのあるスケールへ置き換えるアプローチをとることで、知識のない人々にもその技術力をわかりやすく伝えています。

直径30cmのウエハーを地球の大きさと並べたアナロジーの図

富士フイルムは、0.4ナノメートルという専門的な数値を、地球サイズに置き換えて可視化することで、技術力そのものではなく「その技術がどれほどすごいのか」を生活者が理解できる形へ翻訳しています。目に見えないBtoB技術を、社会に共有できるブランド価値へ変換した企業広告の事例です。

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