国に帰ればリンチされてしまう 壮絶な環境から逃げてきたLGBTQ+の人々をサポートするスウェーデンの団体

スウェーデンのヨーテボリで毎年開催されているLGBTQ+の啓蒙フェスティバル「West Pride」は、さまざまな理由によって国を追いやられてしまった性的マイノリティたちを難民として正式に受け入れるべきだというメッセージを打ち出した施策「Ambassadors of Pride(誇り高き大使たち)」を、デザインエージェンシーのAKQAと共同で立ち上げました。

 

同国に亡命してきたLGBTQ+の人々に対し、West Prideは弁護士と協力して公式な肩書きと職務を与え、彼らに社会的有用性と亡命の理由の正当性に説得力を持たせ、政府が難民として受け入れやすい環境を作り出すことを狙っています。

施策概要を説明した動画では、性自認が原因で周囲から差別的な行動を取られ、スウェーデンに亡命してきたLGBTQ+の人々の声を取り上げ、「僕が来たところでは、ゲイであるということは犯罪になります」や「もしわたしが国に帰ったら、きっと現地の人たちは警察に突き出すより先に集団リンチでわたしのことを殺すでしょう」など、壮絶な環境があることを示します。

そんな状況であったとしても、スウェーデン政府の現行の見解は「正当な理由がない限りは難民として受け入れることができない」というもので、本来打ち明けづらいはずの性自認について、そしてその先に待っていた暴力について語らない限り、強制帰国される可能性があります。

West Prideは、この状況を一変すべく、現実的に法的な前例を作るべく、6月20日の世界難民の日に、移民・亡命政策担当大臣に嘆願書を提出するとしています。

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