英国旗の“レンタル代”を返済? 255年前のツケを請求した欧州らしい皮肉PR

「そのイングランドの旗、もともとジェノアのものじゃない?」——そんな挑発的なメッセージが、ロンドンの街中に突如現れました。

デンマークのビールブランドCeresとイタリアのサッカークラブGenoa CFCが展開したのは、“255年前から未払いのツケ”をテーマにしたOOHキャンペーン「The Longest Tab in History」(史上最長の未払いツケ)。

背景には、中世ヨーロッパにまつわる逸話があります。現在イングランド国旗として知られるセント・ジョージ・クロス(白地に赤十字)は、もともとジェノア共和国の旗だったそうです。

1190年ごろ、イングランドはジェノア海軍の庇護を得るためにこの旗の使用料を支払っていましたが、1771年を境にそのまま支払いが途絶えたといわれています。

 

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今回のキャンペーンは、イングランドの国民的祝日「セント・ジョージ・デー」に合わせてロンドンのトラファルガー広場やウェストミンスター宮殿前など象徴的な場所に展開されました。

「Genoa’s flag rent is 255 years overdue. At least buy us a round.」(ジェノアの旗のレンタル代、255年分の延滞です。せめて一杯奢ってくれ)というコピーが掲出され、QRコードを読み込むとジェノア市民にCeresビールを奢れる仕組みになっています。

さらに、Genoa CFCの選手がピッチに立つユニフォームの袖には「Nice flag England, is that ours?」(いい旗だね、イングランド。それ、うちのじゃない?)というコピーが入り、試合を通じてもメッセージを拡大。

Ceresのサポーターを模した“歩く広告”として、地元のGenoa CFCファンクラブのメンバーがキャンペーンのコピー入りのユニフォームを着て街を歩く演出もありました。

歴史、サッカー、国民感情、ビール文化という、一見バラバラな要素を「ツケ」というひと言でつないだキャンペーンは、ヨーロッパのサッカー文化圏ならではの文脈を巧みに活用しています。

OOHを読むのではなく、思わずスクリーンショットしたくなる設計になっており、SNS上でも拡散されやすい構造です。

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