ウィッグは隠さない時代へ「気づかれない=良い商品」の価値観をひっくり返す

ウィッグ販売を手がけるMIGUSHIが、業界初となるウィッグモデルを一般募集するクラウドファンディングによって作られた「魅える広告」を、10月20日「頭髪の日」にあわせて渋谷駅に掲出しました。

ウィッグといえば一般的に「より自然で、気づかれにくいもの」が前提で作られています。「バレたくない」というユーザーの心情に寄り添った商品であるがため、「見えないこと」が当たり前とされてきました。そのため、完成度が高ければ高いほど「ウィッグ似合っているね」という“いいねの共感”が日常生活で生まれず、これまでウィッグに触れる機会のない人にとっては、「コンプレックスを隠しているもの」「話題にできないタブーなもの」など、ネガティブなイメージが定着してしまう懸念がありました。

そこで同社では、これまでと真逆の発想の「かくさないウィッグ」をコンセプトに、隠すためではなく「魅力を引き出す存在」にするべく、クラウドファンディングを実施。渋谷エリアの看板広告にモデル/サポーターとして出演者をクラウドファンディングで募集するという業界初のプロジェクトとして、1ヶ月間で支払い総額200万円以上、148人の支援が集まりました。

広告にはモデル出演7名の他、100名以上の賛同者の名前も看板下部に掲載。「ウィッグをもっとポジティブなイメージに変えていきたい」「隠さない時代をつくっていきたい」として、この広告を通して、賛同者がたくさんいるということを今まさに悩んでいる人たちに伝えたいという気持ちが込められています。

近年では、病気や不慮の事故等で髪の毛を失った子どもたちに対し、医療用ウィッグを無償で提供するヘアドネーションでも、多くの子どもたちがドナーとして髪を提供しており、若い世代の間でも少しずつウィッグに対する意識の変化の兆しもみられます。

こうした風潮も追い風に、ウィッグを“バレないように隠す”というネガティブなものから、“魅力的な自分をつくる”ポジティブなアイテムへと価値を再定義し提示した今回の施策。従来の価値観と真逆ともいえるアプローチは、これからの社会にとって意義ある取り組みとなりそうです。

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