あんぱんに「クーリッシュ」を注入 SNS発のレシピをロッテが公式商品化

株式会社ロッテが、東京都三鷹市の老舗ベーカリー「トーホーベーカリー」とコラボレーション。共同開発商品「クーリッシュ専用あんぱん」を2026年6月29日(月)から8月8日(土)までトーホーベーカリーにて期間限定で販売します。

起点となったのは、SNS上で話題となっていた「あんぱんにクーリッシュを注入して食べる」というアレンジレシピ。両社の強みを掛け合わせ、公式商品として開発しました。

企画発起人は、これまでもさまざまな商品の監修などを務めてきた、アイス研究家のシズリーナ荒井さん。メーカー側が机上で考案した架空のニーズではなく、すでに生活者によって楽しまれていた食べ方を公式商品へと発展させた点が特徴です。

また、「アイスを注入して食べる」という一連の行動に合わせて、商品の形や味を最適化している点も見逃せません。

あんぱんを製造するトーホーベーカリーは、パンの内部にクーリッシュが入るための空洞をあらかじめ確保し、注入口を示す専用のピックを配置。味覚面でも、クーリッシュのバニラ感や甘みと調和するよう、つぶあんの甘さを抑えた専用のあんぱんに仕上げています。

体験の障壁となる「入れにくさ」と「甘すぎる」という課題を、パンの構造と味の調整で解決している点に、公式商品化の意義があります。

一般的に、夏場は気温の上昇に伴い、水分が少なく甘みの強い菓子パンを手に取りにくくなる傾向があります。ひんやりとした「飲むアイス」であるクーリッシュをパンと組み合わせることで、暑い時期にも試したくなる新しい食べ方として提案しました。パン単体の弱点をパートナーの商品特性で補い、夏場の新しい菓子パン需要を喚起しています。

さらに、サイズの面でも工夫を施しています。商品は、「クーリッシュ専用あんぱん<ミニクーリッシュ バニラセット>」として356円(税込)として販売※。セットに含まれる「ミニクーリッシュ バニラ」は通常サイズの140mlではなく、80mlのミニサイズで、パンと合わせて楽しみやすい量に設計されています。
※イートインの場合は税込み363円、クーリッシュ専用あんぱん単品は税込248円

そのままでもおいしく味わえる商品に対し、SNS上で注目された新たな食べ方を本家が公式として採用・アップデートした本施策。

夏場に需要が落ちる菓子パンの課題をアイスの特性で補完し、かつ購入しやすい単価とサイズに落とし込んだ設計は、異業種コラボレーションにおける商品開発のヒントとなる事例と言えそうです。

その他のマーケティング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=26
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る