同業他社のユニフォーム姿での来店で商品が無料。スペインKFCが裏口店舗をオープン

スペインのKFCは、同業他社のファストフードチェーン（マクドナルドなど）で働く従業員向けに、特別な裏口を設けた店舗をオープンし、そのままのユニフォーム姿で訪れた場合はKFCの商品を無料でプレゼントする、というキャンペーンを実施しました。

キャンペーンにあわせて作られたCM動画には、ユニフォームに身を包み、顔をモザイクで隠した同行他社の従業員たち。インタビューに対し、「レースの出場料を稼ぐため」「学費のため。そんなに長くはいないつもり」と、働いている理由を話しています。

その後、スポットライトでKFCの商品を見せ「これはKFCのCMです」と種明かし。「誰にも言わないから」という甘い言葉に誘われ、彼らはKFCのフライドチキンバーガーにゆっくり手をのばします。

動画の最後には、キリストと裏切り者のユダが描かれたミケランジェロの絵画「最後の晩餐」をモチーフにした構図で、カーネル・サンダースとその周りではしゃぐ他社のユニフォーム姿の従業員たちの姿が。

画面はゆっくりズームアウトし、店のバックヤードの映像とともに「ユニフォームを来て裏口までお越しいただけたら、当店の商品を無料で差し上げます」というアナウンスが表示されます。

たとえ同業他社の従業員であっても、KFCのフライドチキンを食べたくなる欲求は押さえられない……という気持ちに巧みに訴えたこのキャンペーン。KFCにとっては「他社の従業員も食べに来るほどの人気」と宣伝することで商品を魅力的にアピールできる、という仕組みになっています。