NYに巨大ランジェリー出現 Savage X FentyがAIで描いた“存在しないOOH”
ランジェリーブランドのSavage X Fenty(サヴェージ・エックス・フェンティ)は、New York Fashion Weekの開催に合わせ、ニューヨーク・マンハッタンの街を舞台にした大胆な広告を公開しました。
映像では、ビルの間に張られた巨大なランジェリーが頭上を覆い、上空から見ると、その影が道路いっぱいに広がっています。街中に設置された大規模な屋外広告を、通行人が偶然撮影したかのように見える表現です。
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しかし、この巨大なランジェリーは実際のニューヨークには存在しません。制作を手がけたVertex CGIによると、広告はすべてAIで生成されたものだといいます。
巨大なランジェリーを設置したわけでも、撮影クルーが現地を訪れたわけでもなく、街に落ちる影までデジタル上で作られています。同社は「No installation went up. No crew went to the location(設置物はなく、撮影クルーも現地には行っていない)」と説明しています。
興味深いのは、あまりにリアルだったため、実際に設置された屋外広告として紹介するメディアまで現れたことです。
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制作会社は、リアルに見せるための細部にもこだわりました。光の方向や影の落ち方を調整したほか、広告撮影のような整ったカメラワークではなく、通行人がスマートフォンで偶然撮影したような見え方を意識したといいます。
実際の広告を撮影するのではなく、「もし街に存在したらどう見えるか」まで設計したのです。
巨大なランジェリーを本当にビルの間へ設置するとなれば、費用や安全面、許可などさまざまなハードルが考えられます。AIを活用することで、こうした物理的な制約にとらわれない広告表現も可能になります。
従来のOOHは、街に広告を設置し、それを見た人が撮影してSNSで拡散するのが一般的でした。しかし今回、マンハッタンに実際の広告は設置されていません。それでも、巨大なランジェリーが街をジャックしたかのような映像はSNSを通じて広がりました。
「街で見てもらう広告」から、「SNSで街にあるように見せる広告」へ。Savage X Fentyの取り組みは、AIによって物理的な制約を超え、実際には存在しない場所にも広告体験を生み出せるようになったことを示す事例です。
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