Facebook既存ファンを活用して新たなターゲットへ 友達に似合う秋コーデを探して、「似合うね!」

Case:FASHION TAGGING

「バナリパ」の相性で知られている米国ファッションブランド「BANANA REPUBLIC(バナナ・リパブリック)」。今秋新たに、Facebook連動のキャンペーンFASHION TAGGINGを開設しました。

この「FASHION TAGGING」のキャンペーンサイトは、facebookアカウントでログインする必要があります。

有名スタイリストがコーディネートしたバナリパの秋コーデ20種類(男性コーデ10種類+女性コーデ10種類)が紹介されており、「顔」位置には自分のFacebook内の友人の写真がずらっと並びます。「誰」に「どのコーデ」が似合うかを組み合わせ、彼もしくは彼女に対して「似合うね!」とボタンを押すとタイムラインに通知が届けられる、というもの。

ソーシャル×ファッションにおいて、服を着せかえるWebコンテンツはこれまでもありますが、単なる自分の「試着体験」ではなく、「友達に似合うものを見つけてあげる」というコンセプトで、”ともだちの顔”を入れ替える、というところがポイントです。

ボタンを押されたユーザーのタイムラインには「似合うね!」通知が反映され、バナリパのクーポンとキーアイテムが当たる抽選権が贈られます。
「似合うね!」と言った参加ユーザーにも、いずれかのアイテムが当たるチャンスが与えられるので、自分にも何か当たることがユーザーの参加モチベーションになります。

抽選が行われるバナリパ店舗への来店意欲醸成を狙いとする中で、バナリパの既存ファンへの還元も、ちゃんと考えられています。
抽選であたるのはコーデのキーアイテム。
似合うねと言われた日には、急に欲しくなったりするものです。

そして、実はこのキャンペーンにはもうひとつ狙いがあります。
それは、難しいとされるメインターゲットからのブランドスイッチを、既存のファンという資産を活用し促進させること。
<企業→新規ターゲット>ではなく<既存ファン→新規ターゲット>の構図で、「友達からのお墨付き」をうまく使った取り組みのように思います。

このキャンペーンによって、実際にこれまでバナナ・リパブリックに興味のなかった新規ユーザーへの興味喚起に繋がっているようです。友人に何か贈りたいという社会的なトレンドの中で、面白いO2O事例です。

[千田 里美]

参考サイト

・FASHION TAGGING
https://br-tag.jp/

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