閉館をさよならで終わらせない 福岡PARCOが街へ返すカルチャー

2027年2月末に営業を終了する福岡PARCOが、ラストイヤーキャンペーン「Hey!PARCO ~パルコらしさは、止まらない。~」の一環として、オリジナルビール「Hey!缶」を制作しました。過去のアート企画「天神ラボ」に参加した福岡・九州ゆかりのアーティスト8組と、福岡のクラフトビールメーカー「FUKUOKA CRAFT BREWING」がコラボレーションしています。

福岡PARCOは同キャンペーンで、堺雅人さん主演の舞台「スリーゴースト」の冠公演や広告など、閉館までの時間にも街に話題を生み出す企画を展開してきました。(過去記事はこちら)

福岡PARCOでは2012年から4回にわたり、九州ゆかりの若手クリエイターの発掘・作品発表を目的とした「天神ラボ」を展開。今回の「Hey!缶」で起用したのは、その企画に参加したアーティスト8組です。これまで館内で育んできたクリエイターとの関係性を、ラストイヤーの企画資産として改めて活用しています。

8組が手がける缶には、福岡PARCOで過ごした記憶や閉館への想い、これからへの願いなど、それぞれの視点が表現されています。

たとえば、篠崎理一郎氏は、場所がなくなっても福岡PARCOで学んだ精神が新しい景色へつながることを願ってラベルを制作。witness氏は、福岡PARCOで育まれた感覚が植物の種のように人々へ広がり、今も成長している様子を表現しています。

「Hey!缶」は、2026年9月26日(土)〜27日(日)に福岡市役所西側ふれあい広場で開催される「MUSIC CITY TENJIN 2026」の福岡PARCOブースにて、全8種、合計500本限定で販売されました。

過去に館内で展開してきた「天神ラボ」の参加アーティストとの関係を限定商品として形にし、その商品を街の音楽イベントへ持ち出しています。福岡PARCOで育まれてきた人やカルチャーを、閉館前の思い出として館内に留めるのではなく、天神の街へ届ける施策です。

今回の「Hey!缶」も、営業終了という節目を過去への感謝だけで終わらせず、これまで築いてきた地域との関係を次へつなげる取り組みのひとつ。長年育んできたクリエイターとの関係そのものをブランド資産として活用し、街へ届けるラストイヤーのブランディング事例といえるでしょう。

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