たった1人のためにCMを制作?! 2018年スーパーボウル 米菓子メーカーの仰天キャンペーン

Case: Exclusive the Rainbow

2018年、チョコレート菓子・Skittlesがアメリカのスーパーボウル(NFLフットボールリーグの決勝戦)で行った仰天の広告キャンペーンをご紹介。
なんと、たったひとりの少年のためだけにCMを制作し、放送したのです。

多くのアメリカ国民がその模様を見守るスーパーボウルのテレビ中継は平均40〜50%という驚異的な視聴率を誇り、毎年さまざまな企業が超高額の予算を投じてこの時間帯だけのオリジナルCMを流すことで知られています。いったいこの年は、どんなCMを打ち出したのでしょうか。

「バラすなよ!」と訴える、ティザー(予告編)CM

こちらが、キャンペーンに先立って放送されたティザー(予告編)CM。
人気テレビドラマ『フレンズ』などで知られる俳優、デヴィッド・シュワイマーが、人語をしゃべる不気味なサンドウィッチと会話しながらキャンペーンの趣旨を説明するというシュールな内容です。

「今年(のスーパーボウルでは)、Skittlesは見たことのないモノをお送りするんだ・・・(人語をしゃべるサンドウィッチにSkittlesを食べさせながら)」

「なんと、たったひとりをターゲットにしたCMを作るんだ」

「それ、実はさ・・・」と、口を挟もうとするサンドウィッチ。

「やめろ! ネタばらしすんな!!」とシュワイマーがあわてて制します。

これまで見たことのない形であることだけはわかったものの、いったいどういう内容なのか・・・。奇妙な感覚と、内容を知りたいという気持ちだけを残してCMは終わります。

実際に流された「CM」

さて、その「CM」とは何だったのか。公開されたメイキング映像からその中身を探ります。なぜ「本編のCM」がいきなり出てこないかは、これから明らかに・・・。

「たったひとりのためのCM」のターゲットは、マルコス・メネンデスという高校生の少年。彼はそのSkittlesへの愛の深さから今回特別に選ばれました。

キャンペーン用のFacebookページに掲げられた「マルコスのために作られたCMを見るマルコスを(みんなで)見よう」というメッセージ。2018年のスーパーボウルでSkittlesは、例年行ってきたCMのテレビ放映のかわりに、自分のためだけに作られたCMを見るマルコス少年をFacebookでライブ中継することにしたのです。

スーパーボウル当日、マルコス少年は特設の「鑑賞ルーム」へ。

自分の部屋でテレビを見ているのと同じ状況で、自分のためだけに作られたCMを鑑賞します。

映し出されたCMには、驚きの光景が・・・!

CMに出てきたのはなんと、彼の地元にある公園や、彼が行きつけのCDショップ。


彼が実際に暮らしている場所で、秘密裏にロケが行われていたのです。

しかもCMの主人公は、マルコス少年にそっくりの見た目をした俳優。

さらには彼の実家のリビングが登場したり・・・

彼の母親(本人)や親友(本人)までもが登場。


「えっマジでお母さん?!?! えっアンジェロ(親友)も?! マジで?!?!」 驚きを隠せないマルコス少年。

「マルコス、虹色(バラ色)気分!」と、リアルな商品コピーをもじったキャッチフレーズでCMは締めくくられました。

自分ひとりのためだけに総力をあげて作られたCMを見てマルコス少年、「ホント信じられないです・・・ まさに俺得じゃないですか・・・」と放心気味にコメント。

そんな彼の一部始終が中継されたFacebookライブは大盛りあがり。テレビCMの放映に匹敵する注目とリアクションを集めました。

あえてテレビではCMを流さず、SNSごしにみんなで“仕掛け人“の気分を味わおうというこのキャンペーン。数千万人のアメリカ国民がひとりの少年にサプライズを提供した気分になれる、なんとも夢のあふれる仕掛けでした。

(via Activation Ideas)

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