好き嫌いが話題を生む チョコミントのPR・マーケティング事例10選
初夏から夏にかけて、チョコミントをテーマにした限定商品やキャンペーンが各社で活発化しています。アイスやドリンク、カフェメニューなど幅広いカテゴリで展開され、毎年SNSでも大きな盛り上がりを見せる夏の定番テーマです。
一方で、チョコミントは「好き」「苦手」が分かれやすいフレーバーとしても知られています。企業各社は、その賛否をネガティブな要素ではなく、コミュニケーションのきっかけとして活用し、ファンを巻き込みながら話題を生み出しています。
本記事では、チョコミントを活用したPR・マーケティング事例を紹介します。
1.よーじや|「スースー!チョコミント」東京ツアー

京都発のライフスタイルブランド・よーじやは、期間限定POP UP SHOP「スースー!チョコミント」東京ツアーを開催。人気の「スースーパフェ」に加え、ハッカ油を約50倍使用した「50倍スースーパフェ」、さらに好みの爽快感に調整できる「追いミントソース」を展開しました。一方で、ミントが苦手な人向けに「チョコだらけパフェ」も用意しています。
チョコミントは「好き・苦手」が分かれるフレーバーですが、よーじやはその対立構造を避けるのではなく、商品ラインアップそのものに反映。「チョコミン党」もチョコ派も楽しめる選択肢を用意することで、SNS上での話題性と来店動機の両方を生み出しています。
2.This is CHIFFON CAKE.|「追いミントソース」付きチョコミントシフォン&東武百貨店出店

手作りシフォンケーキ専門店「This is CHIFFON CAKE.」は、4日で完売した「チョコミントシフォン」をリニューアル。ファンの声をもとにミントの爽快感を高めるとともに、自分好みにミントの強さを調整できる「追いミントソース」を付属し、ミント初心者から本格派のチョコミン党まで楽しめる商品へとアップデートしました。
さらに、東武百貨店池袋店で開催された「TOBU史上最大級のチョコミントハント!」にも期間限定で出店。単独商品のPRにとどまらず、チョコミントをテーマにした大型イベントへ参加することで、ブランド単体では届きにくい層との接点を創出しています。ファンの声を商品改良に反映しながら、話題性の高いイベントと組み合わせて認知拡大につなげた事例といえるでしょう。
3.ハーゲンダッツ|ミニカップ「ショコラミント エクストラ」

ハーゲンダッツは、ミニカップでは6年ぶりとなるチョコミントフレーバー「ショコラミント エクストラ」を発売。「チョコミン党の期待に応える」というメッセージを掲げ、過去に販売した2020年・2024年のチョコミント商品が好評だったことを紹介するとともに、開発担当者へのインタビューを通して味づくりへのこだわりや開発背景を発信しました。
単に新商品を訴求するだけでなく、これまでの販売実績やファンからの支持をストーリーとして積み重ねることで、「待望の新作」という期待感を醸成している点が特徴です。開発背景まで丁寧に伝えることで、ファンとの継続的なコミュニケーションにつなげています。
4.ロッテ|「ガーナミントチョコレート」

ロッテは、季節限定商品「ガーナミントチョコレート」を発売。70年以上培ってきたミントの知見と、ガーナミルクのなめらかさを掛け合わせた「ロッテ本気のミントチョコレート」として展開しています。プレスリリースでは、インテージの市場データを引用し、「2022年以降、ミントチョコレート市場は拡大傾向にある」と紹介。市場の盛り上がりを客観的なデータで裏付けています。
また、ブランド担当者は「チョコ好きを裏切らないミントチョコレート」を目指したとコメント。「チョコミン党」だけでなく、「これからチョコミントを試してみたい方」にも呼びかけることで、既存ファンに加え、新たな顧客層の獲得も意識したコミュニケーションといえるでしょう。
5.ファミリーマート|「チョコミント・コレクション2026」

ファミリーマートは、2024年から展開する「チョコミントフェア」を2026年も開催。アイスや菓子、焼き菓子、チルド飲料など全8商品を順次発売し、チョコミント商品を横断的に楽しめる企画として展開しています。人気商品の再販に加え、新商品も投入することで、毎年の恒例企画として継続的に話題を生み出しています。
今回は「圧倒的な爽快感を求めるコアなファン」だけでなく、「仕事や勉強の合間にリフレッシュしたい方」にも訴求。熱量の高いファンだけでなく、ライトユーザーまで取り込めるラインアップを用意することで、チョコミントを夏の定番企画として定着させようとする姿勢がうかがえます。
6.KURAND|大人のチョコミン党のためのお酒「素材に本気のチョコミント」

オンライン酒屋「クランド」は、「素材に本気のチョコミント」を発売。「チョコミントを好む層に向けて」と明確に打ち出し、2種類のチョコレートや国産ハーブミント、熟成日本酒を使用したリキュールとして展開しています。プレスリリースでは、お酒と混ぜると分離しやすい本物のチョコレートを使用するため、6ヵ月以上かけて試作を重ねた開発ストーリーも紹介しています。
「チョコミン党のためのお酒」とターゲットを明確に絞り込み、あえてライト層への訴求を広げない点が特徴です。素材や製法へのこだわりを丁寧に伝えることで、熱量の高いファンに向けた特別感を演出し、ブランドの世界観を表現しました。
7.ビアードパパ|13年ぶり復刻「チョコミントシュー」

ビアードパパは、2013年に一部店舗でテスト販売した「チョコミントシュー」を13年ぶりに復刻販売。当時は定番化に至らなかった商品を、近年のチョコミント市場の盛り上がりを受けて再開発し、7店舗限定で発売しました。今回は「チョコミン党必見」と打ち出す一方、「チョコミントを初めて体験する方にも楽しんでいただけるように」と、何度も試作を重ねてチョコとミントのバランスを追求したとのこと。
過去の商品を復刻するだけでなく、「今だからこそ発売する理由」を市場トレンドと結び付けて伝えている点が特徴です。13年前のテスト販売というストーリーを活用しながら、コアなファンだけでなく新たな層にも訴求するコミュニケーションを展開しています。
8.ゴディバ|「チョコミントフェス」

ゴディバは、毎年恒例の「チョコミントフェス」を開催。カカオ33%のミルクチョコレートを使用した「チョコレートミント ショコリキサー」に加え、7月にはカカオ71%のダークチョコレートを使用し、ミント感を高めた「エクストラ チョコレートミント ショコリキサー」を発売。さらに、チョコミントソフトクリームも展開し、複数の商品で夏のチョコミント需要を盛り上げています。
特徴的なのは、「エクストラ」を”甘さを抑えた大人の味わい”として展開するなど、ミントの爽快感やチョコレートの濃厚さが異なる商品を用意し、多様な嗜好に応えるラインアップを提案している点です。毎年開催するフェアとして定着させながら、新商品を投入することで継続的な話題づくりにつなげています。
9.BOUL’ANGE|ミント度で選ぶ「チョコミントフェア」

BOUL’ANGEは、夏限定企画「チョコミントフェア」を開催。「チョコミント初心者からチョコミン党まで楽しめる」をコンセプトに、ミントの強さを★〜★★★の3段階で表示した全5種類の商品を展開しました。クイニーアマンやドーナツ、クロワッサン、クロフィンなど、それぞれ異なる”ミント度”を設定し、好みに合わせて選べるラインアップを用意しています。
プレスリリースでは、「ミントが強すぎるのは苦手」「もっと爽快感を楽しみたい」といった生活者の声を紹介し、その違いに応える商品設計を訴求。チョコミントの好みを”好き・苦手”の二択ではなく、強さのグラデーションとして可視化することで、初心者から熱量の高いファンまで取り込むコミュニケーションを展開しています。
10.PostCoffee × ovgo Baker|チョコミン党に贈る夏限定コラボ

PostCoffeeは、ヴィーガンベイクショップ「ovgo Baker」とコラボレーションし、チョコミントクッキーと限定ブレンドコーヒーを組み合わせた「チョコミントボックス」を発売。昨年好評だった企画をアップデートし、今年はドリップバッグセットも追加するなど、より気軽に楽しめるラインアップへと進化させました。
今回のポイントは、「チョコミン党に贈る」と明確に打ち出しながら、ミントの爽快感を楽しみたい人とチョコレートのコクを味わいたい人、それぞれの好みに応える2種類のクッキーを用意している点です。さらに、両方に合う専用ブレンドコーヒーを開発することで、チョコミントを”コーヒーと楽しむ体験”へと広げ、新たな価値を提案しています。
まとめ
今回紹介した事例から見えてきたのは、企業がチョコミントの「好き・苦手」という特性を、話題化のきっかけとして活用している点です。ミントの強さを選べる商品設計や、コアファンと初心者の双方に向けた訴求、復刻ストーリーや市場データを活用した情報発信など、アプローチはさまざま。
チョコミントは単なる季節限定フレーバーではなく、SNSで会話や共感を生み出すコミュニケーションの装置として機能しています。シーズナル施策では、商品の魅力だけでなく、「語りたくなる理由」をどう設計するかも、PR・マーケティングの重要なポイントといえるでしょう。
その他の事例集についてはこちら
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