ロゴの赤色が消えた? 企業のブランド資産をCSRに変えたNHSの献血キャンペーン

企業にとってロゴは、ブランドを象徴する重要な資産のひとつです。色や形を少し変えるだけでも厳しいガイドラインが設けられることが多く、自らデザインを崩すことは極めて異例といえるでしょう。

そんなロゴを、社会課題を伝えるためにあえて変化させたキャンペーンが、イギリスで実施されました。

NHS Blood and Transplant(英国国民保健サービスの献血機関)は、世界鎌状赤血球症デー(World Sickle Cell Day)にあわせ、献血を呼びかけるOOHキャンペーン「Emergency LOW-GOS」を展開。

Marvel、HSBCなど、赤色が印象的なブランドロゴの赤い部分だけを消したビジュアルを掲出しました。見慣れたロゴだからこそ違和感が際立ち、「血液が足りない」というメッセージを直感的に伝えています。

本来であれば厳格に管理されるブランド資産を、社会課題を伝えるため一時的に開放。競合や業種を超えて、ひとつの目的のためにブランドの影響力を活用しています。

CSR活動というと寄付やボランティアを思い浮かべがちですが、今回のように自社が長年育ててきたブランドそのものを社会貢献に生かすという方法もあります。

企業が持つ資産は、商品やサービスだけではありません。ロゴやブランドの認知度も、社会を動かす力になり得る──そんな新しいCSRのあり方を示したキャンペーンでした。

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