献血を促す新聞広告 「小さな穴」がもたらす「大きな決断」

Case:One Small Hole

私たちが最も身近に参加できるボランティアの一つ、『献血』。

わずか20分の時間と少しばかりの血液を提供することで、4人のかけがえのない命を救うことができるといいます。

頭で分かっていても、なんとなく足が向かない…そのように感じている人々に献血への参加を訴えかけるため、ブラジルの慈善団体「Hemorio」は少し変わった新聞広告を制作しました。

なんと、新聞の紙面に新聞紙の全ページを貫く小さな「穴」を開けたのです。とても小さな穴なので、もちろん新聞を読むには何の支障もありません。そして読み進めていくと、最後のページには「人の腕」がプリントされていて、穴は肘の内側あたりにきています。

つまり、「新聞に小さな穴を開けても大した事ではないように、あなたの腕にほんの小さな穴を(献血によって)開けても大丈夫ですよね?」=「あまり身構えず、気軽な気持ちで献血に来てください」ということを表現しています。

この広告は新聞のみならず、ネット上でも大きな話題となり、目覚ましい成果をあげました。

「Hemorio」が企画した献血イベントの参加者は例年の4倍。実際に献血を行った人は3倍にものぼり、たった2日間で2732人もの命を救うに足りる血液を集めることができたそうです。

献血に行くかどうか迷っている人の背中を優しく押してあげるような、素敵な広告ですね。

動画はコチラ

参考サイト

Creative Guerrilla Marketing
http://www.creativeguerrillamarketing.com/guerrilla-marketing/one-small-hole-in-newspaper-one-big-step-for-blood-donation/

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