行政をも動かし、道路に自転車用レーンを作り出した市民の驚きの行動

Case: Reasonably Polite Seattleites

日本でも自転車で通勤する方が増えていますが、まだ自転車専用レーンの整備をするまでには至っていません。

今回は、“自転車専用レーンを作って欲しい!”と思った市民が企てた、行政に対しての効果的な活動の事例をご紹介します。

アメリカのシアトルにある「チェリー・ストリート」ではある日突然、市民グループによって道路にパイロンが置かれ、自転車用の道が作られました。市民グループは自分たちのことを「Reasonably Polite Seattleites(合理的かつ丁寧なシアトル市民)」と名乗り、都市交通局に対して1通のメールを送りました。

「自転車専用レーンは、歩行者・自転車・自動車を明確に分け、安全をもたらします。私たちはこの自転車用レーンを材料費わずか350ドルで、そして所要時間10分で作ることに成功しました。自転車が道路を安全に走行するためのレーンを作ることは決して難しいことではありません。」

このパイロンは、はがれるノリで設置されており、行政が撤去しようと思えば簡単に撤去できるように作られていました。実用的なものではなく、あくまで“訴えるためのアクション”として作られたことがわかります。

この市民グループの積極的な行動に心動かされたシアトルの都市交通局は、この即席の自転車専用レーンを撤去し、公式なレーンを作り直しました。

多少強引なやり方ではありますが、訴えを明確に伝えるその行動力はお手本にしたいですね。

参考サイト

seattlebikeblog
http://www.seattlebikeblog.com/2013/04/04/guerrilla-road-safety-group-politely-installs-illegal-bike-lane-protectors-on-cherry-street/

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