消費される食品を日常の持ち物へ|白バラ牛乳が仕掛ける地域愛のCSR&販促設計

鳥取県の酪農専門農協である大山乳業農業協同組合は、2026年7月8日(水)より「白バラ牛乳ミニ保冷バッグ」付き特別セットのオンライン販売を開始しました。

パッケージデザインの元となった「白バラ牛乳」は、鳥取県内すべての小・中学校で学校給食に採用され、50年以上前から親しまれている地元のソウルドリンクです。

日本で最も人口が少ない鳥取県では、進学や就職を機に県外へ定住する人が増えており、地元との結びつきが薄れてしまう問題を抱えているといいます。

そこで同組合は、この課題に対し、県民に深く根づいている自社のブランド資産を日常の接点へ拡張する形で動き出しました。

本来、食品は購入して消費されれば手元から消えてしまうため、継続的に接点を持ち続けるには再購入が前提となります。特に地域色の強い食品は、地元を離れた人にとって日常で出会う機会が少なくなり、記憶からも薄れがちです。

そこで今回は、白バラ牛乳のデザインをそのままあしらい、お弁当や外出時に繰り返し使えるミニ保冷バッグを制作し、白バラ牛乳生ロールケーキや白バラミルクの奏などの商品と組み合わせました。

飲食し終えた後も手元に残り続けるバッグは、実用的な道具として機能しながら、毎日の生活の中で故郷を思い出す接点となります。

オンラインストアへの集客につながるだけでなく、購入者がこのバッグを全国で持ち歩くことにより、象徴的なアイコンが自然と周囲へ認知されていく流れを生み出す設計です。

消耗される食品に、使い続けられる持ち物を組み合わせることで、購買後も地域との結びつきを継続させる、販促と地域課題への向き合い方を両立させた本事例。

離れて暮らす人々とのつながりを維持し、地元を広くPRしていきたい自治体や観光協会にとって、再現性の高い取り組みといえるでしょう。

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