「贈ることは、伝えること」日本の贈答文化を継承する伊藤ハムのPR&ブランディング
伊藤ハム株式会社は、「贈ることは、伝えること。」をキーワードに、夏のギフトプロモーションを展開しています。日本に古くから根づく贈り物文化を背景に、商品を届けるだけでなく、感謝や気遣いを相手につたえる行為としてギフトを捉え直す施策です。
同社は、人気ギフトブランドとして長年親しまれてきた「伝承」や「伝承献呈」のラインアップを拡充。さらに、手軽にビストロ気分を楽しめる「BISTRO STYLE」や、「賛否両論」の笠原将弘氏監修によるリバイバル商品「若鶏の太巻き昆布巻」なども用意し、定番感と新しさの両面から夏ギフトの選択肢を広げています。

ギフトは、贈る側にとっては気持ちを託す手段であり、受け取る側にとっては相手との関係を感じる接点でもあります。伊藤ハムはその本質を、「贈ることは、伝えること。」というコピーに集約しています。

また、エココンパクトパッケージの使用範囲を拡大することで、環境への配慮も打ち出しています。贈り物においては、味や見た目だけでなく、相手や社会への気遣いまで含めて価値として受け取られる時代です。パッケージの見直しは、そうした生活者意識に応える取り組みといえるでしょう。

CMには、女優の松たか子さんを起用。日本の夏を感じさせる情景の中で、贈り物を通じて気持ちが届く瞬間を上品に描いています。松さんの落ち着いた佇まいは、長く親しまれてきたギフトブランドの信頼感と相性がよく、商品そのものよりも、贈る行為の温度感を印象づける役割を果たしています。

さらに、屋外広告や店頭でも、夏らしいビジュアルとともに「贈ることは、伝えること。」というメッセージを展開。TVCM、屋外広告、店頭を横断して同じ思想を反復することで、夏ギフトを単なる季節商戦ではなく、人と人との関係をつなぐコミュニケーションとして訴求しています。
本施策のポイントは、商品ラインアップの拡充、環境配慮型パッケージ、松たか子さんを起用したCM、店頭・屋外広告を、それぞれ別々の販促施策として並べていない点です。すべてを「贈り物は気持ちをつたえる行為である」というひとつのメッセージに接続していることが、全体の軸になっています。

夏ギフトの市場では、価格や見栄え、ブランド力が選定理由になりがちです。その中で伊藤ハムは、贈答品を「何を贈るか」ではなく、「何をつたえるか」という視点で再定義しました。日本の贈り物文化を現代の生活者に向けて翻訳し、定番ギフトの価値を改めて打ち出したブランドコミュニケーション事例です。
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