短歌形式で産休育休の本音を語る!職場の産前産後の相互理解を促進するカードゲームとは

株式会社大広の「大広フェムテック・フェムケアラボ」は、産後リカバリープロジェクトと連携し、職場における産休・育休に関する価値観の相互理解を促進し“見えない課題”を言語化するカードゲーム「tanQA(タンカ)」を開発しました。

本ゲームは産前産後のリアルな状況を題材にしたカードを用い、短歌形式で産休・育休に関する本音を表現することで、職場内のコミュニケーション課題を可視化し、心理的安全性を高めることを目的としているもの。

単なる意見交換ではなく、短歌という日本文化の持つ「感情を繊細に表現する力」を活用することで、より自然に、より深く、産前産後のリアルな気持ちを共有できる点が特徴的です。

開発の背景

近年、育休制度の普及や法整備の進展により、産前産後のサポート体制は充実しつつあります。しかし、制度があるにもかかわらず「取得を申し出ることに心理的な抵抗がある」「職場に迷惑をかけるのではないかと不安を感じる」といった声が依然として多く聞かれるのも事実。

このように産休・育休を取得する側は「申し訳ない」という気持ちを抱えがちです。一方で周囲の同僚や上司も「どこまでサポートすればよいのかわからない」と感じることがあるでしょう。

こうした“見えない課題”を言語化し職場全体で共有することが、円滑な産休・育休取得や復帰につながると同社は考え、ゲーム形式で本音を引き出して、職場の理解を深める新しいアプローチツールとして「tanQA」が開発されました。

ゲームの仕組み

「tanQA」は、産前産後のシチュエーションを題材にした5・7・5の「上の句カード」に対し、手持ちの7音の「下の句カード」を2枚組み合わせ、短歌を完成させるカードゲーム。

この「下の句カード」は事前に実施した短歌形式のアンケートで集めたリアルな体験に基づく120種類のフレーズで構成されており、プレイヤーは限られた手札の中から、自身の気持ちや職場の空気を最もよく表すカードを選びます。

短歌を作るプロセスには時に笑える要素や深く共感できるエピソードが含まれるため、ただ議論するよりもフラットでオープンな雰囲気で話し合うことができそうです。

CSRの一環として企業が導入する意義

企業が「tanQA」を導入することは、CSR活動の一環としても役立つでしょう。産休・育休に関する理解を深めることは、ジェンダー平等の促進にも貢献できそうです。

また、人材定着率の向上にもつながるはず…。産休・育休が取得しやすく、復帰しやすい環境を整えることで、従業員の離職率低下やエンゲージメント向上が期待できます。社員を大切にする企業文化を対外的に発信することで、企業のブランド価値向上も見込まれるでしょう。

職場の相互理解を促進

産休・育休に関する本音を短歌形式で表現し、職場の相互理解を促進するカードゲーム「tanQA」は、企業のCSR施策としても有効なツール。

大広フェムテック・フェムケアラボは本ゲームを活用したワークショップも提供しており、企業の制度改善を支援しています。「tanQA」は産休・育休に関するコミュニケーション課題を解決し、より働きやすい職場環境の構築を目指す企業にとって魅力的。本施策のこれからの動向に、注目が集まります。

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