サウジアラビアのIKEAが考案した、乳がんのセルフチェックを促す“しこり”のあるクッション

サウジアラビアで女性の死因上位に入る乳がんを予防するため、同国のIKEAが“しこり”の入ったクッションを配布することで、女性たちにセルフチェックの必要性を訴えました。

乳がんは早期発見、治療すれば完治する可能性の高い病気ですが、早い段階で病気を見つけるためには日頃から自分の乳房を触って異常がないか確かめるセルフチェックが欠かせません。しかしサウジアラビアでは宗教的・文化的な背景から女性の体について話すことがタブー視されており、女性に向けた啓発活動は難しいのが実情です。

そこでIKEAは人気商品のクッションKransborreを女性の乳房に見立てた啓発キャンペーンを考案。クッションの中にしこりを入れ、触ったときに違和感を生じさせることで、クッションをセルフチェックのリマインダーにしたのです。

クッションに付いているタグには、セルフチェック時の要点を記載。具体的に何に留意すればいいのか、イラストを添えて説明しています。

IKEAと乳がん予防には関連性がないように思われますが、IKEAが掲げる「より快適な毎日を、より多くの方々に」というブランドビジョンは、人びとの健康に寄与することも含まれており、このクッションは、サウジアラビアのすべてのIKEAストアで配布されたそうです。

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