見えない家庭内暴力にスポットを当てた、チェコIKEAの啓発動画「Ghost」

Ghost

デザイン性と低価格を実現する、世界最大の家具メーカー・IKEA。思わずじっくりと読み込んでしまうおしゃれなカタログや、ユニークでウイットに富んだ広告でも存在感を放っている同社ですが、今回ご紹介するのは、これまでとはがらりと趣向の違うキャンペーンです。

チェコのIKEAがスポットを当てたのは、女性に対するドメスティック・バイオレンス。まずはこちらの動画をご覧ください。

ある女性が暮らす家では、まるで幽霊の仕業かのような不可解で恐ろしいことが起こります。

突然食器が割れたり

財布の中に入っていたお金やカードが消えていたり、さらには直接的な危害が及びそうになることも。

しかし実際には、この家に幽霊などいません。これらの行為は彼女のパートナーにるDVだったのでした。

調査によると、同国ではなんと47%もの女性たちが、言葉や態度を含めた何らかのDVを受けた経験があるといい、しかもそれらは家庭内で起こっているために外部からは極めて分かりずらいのだといいます。

外からは見えない暴力を「幽霊」になぞらえ、本来安心して暮らせるはずの我が家が、女性たちにとって恐ろしい場所へと化してしまっていることを描いたというわけです。

IKEAは「より快適な毎日を、より多くの方々に」をモットーにさまざまな家具や生活雑貨を販売していますが、それは安心して暮らせる家があってこそ。

コロナ禍のステイホームで家庭内暴力が増えている、というニュースも世界各地で話題になっており、そのような状況をふまえたうえで「全ての家は、安全であるべきです。」というメッセージを発信したIKEAのキャンペーンでした。

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