広告モデルは“ベルギーで一番有名な子供”。児童支援団体による設立20周年記念施策

Case: Missing Poster Child

行方不明になった子供たちを救済・救出するための活動を行うベルギーの非営利団体・Child Focusが、設立20周年を記念したキャンペーンを実施しました。

家出や誘拐などにより、ある日忽然と姿を消してしまう子供たちの存在をいま一度多くの人に周知するため、同団体が注目したのが“ベルギーで一番有名な男の子”。

…といっても実在する子供ではなく、Graffe Brown Sugarという、どこの家庭にもある“砂糖のパッケージに描かれたイラストの男の子”です。

Child Focusはこの砂糖を製造するTiense suikerに協力を仰ぎ、おやつを手に持ち天真爛漫な笑顔を見せるこの男の子がいないバージョンのパッケージデザインを数量限定で発売。

また各種メディアにこの商品を送付したほか、SNSでは、“実際にChild Focusに救出された経験を持つ男性”が出演したキャンペーン動画を公開するなど多角的にアプローチを行った結果、2,400万件のメディアインプレッションを獲得するなど、人々の関心を集めることに成功しました。

誰もが知っているイラストに変化を加え、違和感を覚えさせると同時に『知り合いの子どもが突然いなくなったら』という多少の恐怖感まで植え付けた本キャンペーン。着眼点が鋭い啓発プロモーションでした。

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