オペル、公募から生まれた“子供を熱中症から守る”オプションを搭載
Case: Gabriel
2013年夏、ドイツの自動車メーカー・オペルは“Smart Option”プロジェクトの一環として、幅広く一般ドライバーからあったらいいなと願う“理想的なオプション”のアイデアを募りました。
“回転するシート”、“エンジンライト”、“ソーラールーフ”など様々なアイデアが寄せられましたが、中でも欧州の自動車業界に大きな変化をもたらすものとして絶賛され、実用化に至った“Gabriel”を紹介します。
欧州では、自動車内の温度が上昇する夏場に、車内に子供を残したままドライバーが車を離れてしまうことにより、毎年約20人の子供が熱中症で命を落としているといいます。このような事故を防止することはできないか。2児の父親である一般ドライバーが考えた“子供たちを熱中症から守る”オプション、それが“Gabriel”です。
“Gabriel”は、どんなチャイルドシートにも設置することができる“感圧マット”とそれに連動した“キーリング”からなります。
ドライバーが、チャイルドシートに子供を乗せたまま車から一定距離(5m)離れると、“キーリング”が警告音を鳴らしドライバーに注意を呼びかけます。
ドライバーに警告音を鳴らすと同時に、チャイルドシートに敷かれている“感圧マット”が車内温度の計測を開始し、車内温度が28度以上に上昇するとさらなる警告音を鳴らし、ドライバーに車に戻ることを余儀なくさせます。
子供を見守る“Guardian Angel”(守護天使)のように、車内の子供を守る“Gabriel”(神の言葉を伝えるとされている三大天使の一人)と名付けられたオプション。
惨事防止策として幅広い車種に搭載できる機能として期待されています。
動画はコチラ
参考サイト
Creative Criminals
http://creativecriminals.com/onlinecontent/opel-gabriel/
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