山形県西川町の中学生が創るAI謎解きゲーム 産学官PBL共創型地域ブランディング

山形県西川町において、地域の活性化と住民である中学生のシビックプライドを育むことを目的とした新たな取り組みが始まりました。

同町は、独自のAI特許技術を活用した事業を展開する株式会社クリエイターズネクスト、および地元・西川中学校と協働し、2026年8月3日(月)より産学官連携による探究型学習(PBL)プログラムを開始しています。

本プロジェクトは、2027年春に公開を予定している観光用AI謎解きゲームの制作過程を生徒に開放する企画。中学生自らが町内を取材し、“インターネットに載っていない西川町の魅力”を掘り起こします。調査で候補に挙がった内容は、実際のゲームの題材として採用される予定です。

西川町とクリエイターズネクストは2022年に包括連携協定を結び、地域振興を目的にAI謎解きゲームの開発を続けてきました。第1弾と第2弾で約3億6,000万円の推定経済波及効果を生み出したほか、第3弾では1万人を超える参加を集め、現在は第4弾を開催するなど、事業規模を広げています。

シリーズ第5弾となる今回は、完成したコンテンツを提供する従来のかたちから一歩踏み出し、開発工程そのものを地域に開く共創型の取り組みとして展開します。

本企画の根底にあるのは、あらかじめインターネットで調べた情報を確認するような答え合わせの観光ではなく、現地で初めて出会う驚きや感動を提供したいという町の考えです。

授業内では、クリエイターズネクストが自社開発した教育用AI「ムムモ」を導入。答えを与えるのではなく問いを返して思考を促すAIを活用し、生徒自身が考えを深めながら情報収集を進めています。

本プロジェクトでは、菅野町長自らが生徒へ直接ミッションを託し、最終日にプレゼンテーションを受ける体制を組み込みました。

行政トップを巻き込んで官民一体のストーリーを可視化することで、生徒や住民の当事者意識を高めると同時に、メディアの関心を引き寄せるニュース性を生み出しています。

町の魅力を外へ広めるべく、まずは内側から地元への愛着を育む仕掛けとして、教育用AIを用いた「AIの知らない西川町の魅力を探せ」というテーマで取り組む点に、本施策ならではのオリジナリティが光ります。

産学官連携PBLとして、子どもたちや住民、企業が一丸となって一つの成果を共に創り上げる共創型の活動を通じ、次世代のシビックプライドを育む地域ブランディング事例です。

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