\ Pick of the week /先週の話題事例ピックアップ<6/29-7/5>
PR EDGEにおいて、先週たくさん読まれたPR事例・クリエイティブ事例をピックアップして紹介する「Pick of the week」。
今回は、秋田書店、池田模範堂、ゼスプリ インターナショナル ジャパン、ポプラ社、ムービックの事例紹介記事をまとめてお届けします。
1. 髙橋ヒロシ新作『ダストランド』発売 縁ある著名人からのアツいコメントが並ぶ大型広告

株式会社秋田書店は、同社が発行する青年漫画誌『ヤングチャンピオン』で連載中の漫画『ダストランド』の第1巻を2026年6月19日(金)に発売しました。本作は、過去に映画化された人気不良漫画『クローズ』『WORST』の正統続編です。
この発売を記念して、作者の髙橋ヒロシさんと縁のある小栗旬さん、R-指定さん、ケンドーコバヤシさんなど、各界の著名人8名から寄せられた“アツいコメント”を活用したプロモーションを実施しました。
全国のTSUTAYA(一部店舗を除く)の店頭において、著名人それぞれの推薦コメントをあしらった計8種類の特別帯版コミックスを用意し、ファンの購買動機を創出。
今回のプロモーションでは、この特別帯に載った言葉の数々を公式Xで公開し、さらに日常の移動の中で自然に目にするリアルな場での広告展開を連動させました。
田園都市線渋谷駅 ハチ公改札内 ロイヤルボード、新宿メトロスーパープレミアムセットに大型広告を掲出。道端やフェンスの影が映るコンクリートに無造作に置かれた単行本のビジュアルが目を引くクリエイティブです。
作品や作者と縁がある著名人が太鼓判を押すからこそ生まれる説得力や信頼感は、生活者の購買動機を強く後押しするでしょう。
2. 発売100周年に地元・富山で「ムヒ百歳祭」を開催|関心を呼ぶコンテンツと情報発信

富山県上市町に本社を置き、かゆみ止め薬「ムヒ」を製造・販売する株式会社池田模範堂は、「ムヒ」の発売100周年を記念して、2026年7月25日(土)・26日(日)に、イベント「ムヒ百歳祭」を富山県で開催します。
「爽快」をイベントのテーマに据え、夏の暑さとかゆみをスカッと吹き飛ばすコンテンツを用意。
メイン会場である富山県富山市の富岩運河環水公園では、水鉄砲で的を狙い撃つ「蚊っ飛ばし水鉄砲」をはじめ、食べ歩きが楽しめるキッチンカーやお祭り屋台、大きな「ムヒ」のカプセルトイまで、お祭り気分を盛り上げるコンテンツが並びます。
都心でも3ブランドのイメージキャラクター合同のOOHを掲出するなど、大規模な広告を展開する池田模範堂が、企業の周年イベントを地元・富山のお祭りとして盛り上げる事例。
地元企業協力・地元メディア共催/後援・地域芸人起用まで組み込んだ設計で、県民を巻き込み、地元発の企業にさらなる愛着を持たせる体験を促しています。
3. 母猫が歌う悩みに共感 ゼスプリ新CMに学ぶ「課題を自分ごと化する」仕掛け

ゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社は、ゼスプリキウイの新TVCM「うまい話」篇を2026年6月21日(日)から全国で放送開始しました。
同ブランドのキャラクターとして定着した「キウイブラザーズ」は登場から11年目を迎えます。今回のCMでは離れて暮らす子どもを想う白い母猫を主人公に据えながら、キウイブラザーズとともに現代人の栄養にまつわる悩みに寄り添ったストーリーを繰り広げています。
近年、多様化する日本人の食生活。その一方で、栄養バランスの偏りや果物摂取量の不足が課題となっています。 同社では、「日本の成人の3人に1人が栄養不良」というWHOや厚生労働省のデータをもとに、2024年に「栄養改革プロジェクト」を発足。
この栄養不良という課題を、「子を想う母の日常」というストーリーに変換。「忙しくて完璧な栄養管理ができない」という現代人のリアルな悩みや不安を、キャラクターを通じて優しく肯定しています。
4. 渋谷駅に”不穏な柱広告”が出現 ホラー作家・背筋の新刊と映画化を同時告知するOOH

株式会社ポプラ社は、ホラー作家・背筋氏の最新小説『目が』を2026年6月25日(木)に発売したことに加え、前作『口に関するアンケート』の実写映画が7月3日(金)より公開されることを記念し、大型の柱巻広告を掲出しました。
映画の公開に伴う注目度の高まりに合わせて新刊のプロモーションを連動させ、双方の相乗効果で作家の認知と話題性を一気に高める設計となっています。
今回の広告では、作品内のフレーズを主軸に置いた文字メインのクリエイティブを採用。
柱巻広告は、通路を歩く人の視界に複数の面から入り込むため、壁面広告よりも身体的に近い距離で接触しやすいメディアです。その特性を生かし、歩き進むにつれて不穏なセリフが次々と視界に入る構造が、ホラー作品特有の何かが張り付いてくるような感覚を連想させるでしょう。
白い面に文字だけを浮かび上がらせたデザインでセリフの異常性を際立たせ、じわじわと迫る恐怖を空間全体で自然に体現しました。
5. おしゃれとかわいいが重なる ご近所物語×サンリオの世界観設計

株式会社ムービックは、矢沢あいの人気作『ご近所物語』とサンリオキャラクターズのコラボレーションによるポップアップストアを、2026年7月10日(金)の有楽町マルイを皮切りに、大阪・名古屋・渋谷を加えた4都市で順次開催します。会期は渋谷会場の10月25日(日)まで、約3ヵ月にわたって続きます。
近年、IPコラボはマーケティングや販促の手法としてトレンド化しており、話題性だけでは埋もれやすくなっています。
そんな中、差別化の一手を担っているのが、組み合わせる作品同士の「世界観の相性」です。同じ”かわいい”でも、それがどんな空気感のかわいさなのか。受け手はその微妙な質感を敏感に感じ取ります。
今回の組み合わせで注目したいポイントは、ファッションを軸に据えた矢沢あい作品のおしゃれな空気感と、サンリオのかわいらしさが、無理なく同じトーンで溶け合っている点です。
「おしゃれ」と「かわいい」という2つの文脈を別々に立てるのではなく、重なり合う部分を丁寧に探り当てることで、両方のファンを自然に巻き込む土台ができています。
先週は、地域社会との結びつきや食生活といった、人々の日常に密着した文脈を生かした施策が多く読まれたようです。
親しみやすい共通の話題や社会的な背景を重ねて届けることで、生活者の共感と納得感を丁寧に醸成しています。
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