サンリオコラボPR&販促事例まとめ|“かわいい”をアクションに変えるIP活用【2026年版】
サンリオキャラクターズとのコラボレーションは、商品や広告をかわいく彩るだけでなく、生活者の参加を促すコミュニケーション手法として活用の幅を広げています。
一方で、キャラクターを起用したり限定デザインの商品を展開したりしても、購買や来場、SNS投稿などの具体的な行動につながらず、人気や知名度に依存した企画で終わってしまうケースも少なくありません。
本記事では、“かわいい”をきっかけに生活者のアクションを生み出すPR・販促事例10選を紹介します。
場所・移動をサンリオ色に染め、来場前から体験を始める施策
最初に紹介するのは、駅や電車、店舗、街、商業施設など、リアルな空間を活用したサンリオコラボ事例です。
サンリオキャラクターズを商品や広告だけでなく、生活者が訪れる場所や移動する導線の中に組み込むことで、来場や回遊、写真撮影、SNS投稿といった行動を促しています。
会場へ向かう時間そのものをイベント体験に変えたり、街歩きや店舗巡りのきっかけをつくったりと、キャラクターの世界観を空間全体に広げている取り組みを見ていきます。
1.駅も電車もフェスの一部 横浜高速鉄道のサンリオフェス連動企画

横浜高速鉄道株式会社は、2026年6月27日(土)と28日(日)に開催される「サンリオフェス2026 in みなとみらい」に合わせ、連動プロジェクトを展開します。
2026年5月23日(土)から7月3日(金)までラッピングトレインを運行するほか、5月29日(金)から6月28日(日)まで記念台紙付きのオリジナルデザイン一日乗車券を3,000セット限定で発売。
さらに6月12日(金)から28日(日)までは、みなとみらい駅の一部自動改札機から出場する際にキャラクターのボイスが流れる特別演出も実施します。
イベント会場だけでなく、会場までの道のりをフェス会場の延長線上として取り込み、移動中からイベントの世界観に触れることができます。
一日乗車券、ラッピングトレイン、駅装飾、ボイス演出などを組み合わせることで、ファンは見に行く、乗る、写真を撮る、SNSに投稿するといったさまざまな形で企画に参加できます。
ファンの熱量が高まる日に、交通インフラを活用しながら、来場・街歩き・SNS投稿へとつながる接点を街全体に広げた事例です。
2.人気キャラ同士が共演 不二家のポムポムプリン30周年コラボ

不二家は、ポムポムプリンのデビュー30周年を記念し、2026年6月1日(月)から30日(火)まで全国の不二家洋菓子店でコラボレーション企画を実施しています。
期間中はコラボ商品を販売するほか、オリジナルショッパーの配布、店内アナウンスや店頭ムービーの放映、ポムポムプリン風カチューシャを着けたペコちゃん人形の設置などの施策を展開。東京・数寄屋橋店では店舗ラッピングやビジョン放映も行います。
「がんばるキミへ 不二家でみんなポムっと一息 ~おうちでのんびりおやつタイム~」をテーマに掲げ、毎日をがんばる生活者に向けたメッセージを店舗空間全体で表現しています。
ポムポムプリンの持つ癒やしのイメージとスイーツを組み合わせ、お店を訪れることで、おうちでのおやつタイムがより楽しみになる演出を施しました。
マカロンやケーキを買う、ショッパーをもらう、変身したペコちゃん人形の写真を撮る、ラッピングされた店舗を見に行って近くのサンリオショップへも足を向けるなど、ファンとの接点を多く設けたコラボ施策です。
“かわいい”をフックに、難しいテーマや地域課題を自分ごと化するPR施策
行政サービスや地域活性化、企業理念の発信などは、生活者との距離が生まれやすく、伝えたい内容が届きにくいテーマでもあります。
こうした領域では、情報を伝えるだけではなく、まず関心を持ってもらうことや参加のきっかけをつくることが重要です。
次に紹介する事例では、キャラクターの持つ好感度や世界観を活用しながら、行政情報への理解促進や地域への愛着醸成、企業メッセージの浸透などにつなげています。
かわいらしさを入口に、共感や行動を生み出している広報・PR施策をピックアップしました。
3.難しい行政サービスを身近に変える マイメロディとマイナちゃんの3D解説CM

デジタル庁は、新テレビCM「マイナンバーカード スマホに入れることができます」篇を制作し、2026年2月1日(日)から全国で放映しています。
CMには公式キャラクターの「マイナちゃん」とマイメロディが3Dアニメーションで登場し、医療費確認や確定申告など、スマートフォンのマイナンバーカードの活用シーンを紹介。1月23日(金)からYouTubeで動画を公開したほか、Webや電車内広告など複数のチャネルを活用した発信を展開しています。
堅い印象を与えがちな行政の情報を、マイメロディのやわらかい雰囲気を用いて、生活者が安心して受け取れるトーンへ変換しました。
ともにうさぎをモチーフにしたキャラクター同士のポップな掛け合いと、具体的な利用シーンを想起させる演出で、「理解しづらい」「面倒」といったネガティブなイメージを和らげる狙いがありそうです。
さらに、テレビやWeb、交通広告を組み合わせた情報発信で、さまざまな層の生活者に認知を広げ、日常生活での具体的な活用イメージを提示して実際の利用アクションへとつなげています。
キャラクターの親和性を装飾ではなく、理解や参加へのハードルを下げるコミュニケーションの役割として機能させ、利用促進を図るPR事例です。
4.全64種類の地域限定デザインで地元との絆を深める 朝日生命のシナモロール総選挙

朝日生命保険相互会社は、地域密着型プロジェクト「“じもと”シナモロール」を展開しています。
全国58支社の職員から集めた地元ゆかりのモチーフをもとに、全64種類のオリジナルのシナモロールデザインを制作し、2026年2月より特設サイトで「じもとシナモロール総選挙」を実施。最終結果発表は8月下旬を予定しています。(特設サイトはこちら)。
さらに、4月には新宿や池袋をはじめとする大規模な交通広告も展開しました。
生命保険会社が掲げる地域密着の姿勢を、説明だけで生活者に伝えるのは簡単ではありません。本企画では、支社ごとの地域モチーフとシナモロールを掛け合わせることで、自分の地元のキャラクターを探して応援したくなる、ファン参加型の文脈をつくりました。
さらに、総選挙と銘打つことで投票行動を促し、SNSでの発信や話題化にもつなげます。
各支社では月例イベントや限定アイテム配布も行い、オンライン上の関心を地域での接点へ広げています。
キャラクターの好感度を借りるだけでなく、現場の職員が起点となって各地域との接点や支社の存在を可視化し、対面でのコミュニケーションへと還元していく取り組みです。
5.キティのリボンで街の再生を表現 名古屋・栄のエリアプロモーション

J.フロント リテイリンググループと栄エリアの商業施設各社は、2026年2月20日(金)から3月8日(日)まで、「REBORN -Hello SAKAE- HELLO KITTY」を開催しました。
松坂屋名古屋店や名古屋PARCO、中日ビル、オアシス21、中部電力MIRAI TOWERなどが連携し、街全体で展開したエリアプロモーションです。
再開発が進む街の変化は、生活者にとって期待感を生む一方で、その意図や魅力が伝わりにくい場合もあります。
そこで、ハローキティの象徴である「RIBBON(リボン)」と、街の再生を意味する「REBORN(リボーン)」を重ね合わせ、栄の新たな魅力を親しみやすく表現しました。
期間中はフォトスポットの設置をはじめ、ライトアップ、ポップアップショップ、ノベルティステッカーの配布、グリーティングイベントを実施。街を巡りながら複数施設を訪れる体験をつくり、来街や回遊を促しています。
単なるキャラクター装飾ではなく、街が発信したいメッセージをハローキティの世界観に置き換えた取り組みです。
施設単体ではなくエリア全体で共通テーマを掲げることで、再開発という伝わりにくい話題を身近な体験へと転換し、街への関心や来訪につなげています。
6.ハローキティがファミちゃんの誕生日を祝福 ブランド理念をつなぐ初コラボ

株式会社ファミリアは、ハローキティとの初のコラボレーションアイテムを2026年4月3日(金)からオンラインショップなどで販売開始しました。
あわせて4月11日(土)から30日(木)までファミリア神戸本店でイベントを行ったほか、4月15日(水)から21日(火)までは渋谷スクランブルスクエアでポップアップショップを開催しました。
企画の元となったのは、4月12日がファミリアのオリジナルキャラクター「ファミちゃん」の誕生日であることでした。
ハローキティがファミちゃんをお祝いしに来たというストーリーのもと、バッグや衣料、文房具など全21型のアイテムを展開。
サンリオの企業理念「みんななかよく」とファミリアの「子どもの可能性をクリエイトする」という想いが重なったことから実現したコラボレーションです。
限定商品の販売だけでなく、写真撮影会や限定デザインのドリンク提供、SNSでのプレゼント応募といった企画を用意し、複数の来店理由を創出しています。
ブランド固有の記念日をストーリーに変え、商品や店舗、Webなどの接点をひとつの物語でつなぐことで、ファンが参加しやすい行動へと導いた取り組みです。
サンリオらしさをフックに、購買・収集・SNS投稿を促す販促施策
ここからは、商品購入や来店、アプリ利用など、具体的な行動につなげる販促事例の紹介です。
食品や飲料、日用品など身近な商品・サービスでは、キャラクターとのコラボレーションが購買や参加のきっかけを生み出す重要な役割を担います。
限定パッケージを集めたくなる仕掛けや、店舗へ足を運びたくなる体験設計、アプリを使いたくなる収集要素などを組み合わせることで、「見つける」「集める」「買う」「投稿する」といった行動を促す事例をまとめました。
7.OOHからアプリ・イベントまで連動 紅茶花伝とサンリオの夏企画

コカ・コーラシステムは、紅茶飲料ブランド「紅茶花伝」において、サンリオキャラクターズとのコラボレーション第2弾を実施し、2026年6月15日(月)から全30種類の限定ボトルを全国で発売しました。
クロミとはぴだんぶいが夏を楽しむ様子を描いたデザインを、「紅茶花伝 無糖 アールグレイアイスティー」など6製品に採用しています。
今回の企画では、全30種類の限定ボトルを起点に、SNS動画や屋外広告などを組み合わせて展開。
店頭では、全30種類の限定ボトルからお気に入りのデザインを探す楽しさを生み出し、購買そのものを収集体験へと転換しています。
SNSでは、紅茶花伝アンバサダーを務めるFANTASTICSの八木勇征さんとクロミの共演により、キャラクターファンだけでなく出演者のファンにも接点を拡大。夏のドリンク需要が高まる時期に合わせて、店頭での発見、SNSでの話題化、実際の購買を連動させた設計です。
さらに、XキャンペーンやCoke ON企画、東京・大阪・千葉でのサンプリングイベントも実施。認知から飲用、購買、SNS投稿、アプリ利用まで複数の参加機会を設けています。
キャラクターコラボをかわいいパッケージ装飾にとどめず、認知から購買、その後の参加までを一連の流れでつないだプロモーション事例です。
8.ポムポムプリンが歌で届ける ブレンディ夏のサポーター企画

味の素AGF株式会社は、「ブレンディ®」ポーションシリーズの公式サポーターにポムポムプリンを起用し、2026年5月21日(木)より新テレビCM「Let’sポーション ポムポムプリン」篇を公開しました。
あわせて公式YouTubeチャンネルで縦型Web動画を公開したほか、5月21日(木)から24日(日)までの4日間限定で、体験型ポップアップイベント「ポムポムポーションCafe」を開催しました。
気温上昇によるアイス飲用需要の拡大を背景に、ミルクや水に注ぐだけでドリンクが楽しめるポーションの手軽さを紹介しています。
ポムポムプリンをパッケージやCM出演にとどめず「公式サポーター」として起用することで、ブランドの夏の飲用シーンを象徴する存在として活用し、親しみやすいイメージとともに夏の「家カフェ体験」を印象づけています。
キャラクターの世界観や印象的なフレーズを活用して商品の特徴を伝えるとともに、動画による認知から体験、購買へと段階的につなげていく販促プロモーション事例です。
9.異なる作品のファン層をつなぐ 『ご近所物語』とサンリオの4都市巡回ポップアップ

株式会社ムービックは、矢沢あいさん作の漫画『ご近所物語』とサンリオキャラクターズがコラボレーションしたポップアップストアを、2026年7月10日(金)から有楽町を皮切りに、大阪・名古屋・渋谷の4都市で順次開催します。
『ご近所物語』は、ファッションやデザインをテーマにした青春ストーリーとして1990年代から支持を集めてきた作品です。
今回のコラボでは作品のファンに加え、サンリオファンや推し活層にもアプローチできる組み合わせとなっており、「懐かしさ」と「かわいさ」の両方をフックに話題化を図っています。
異なるファンコミュニティを横断することで、作品ファンだけでは届きにくい層との接点を創出。SNSでの拡散に加え、ポップアップへの来場や限定グッズ購入の動機づくりにもつなげています。
また、4都市を巡回することで接触機会を地方へも拡大し、オンラインでは得られない体験価値を提供している点も特徴です。
作品の世界観とキャラクターの魅力をリアルな場で楽しめるよう設計された、来場と購買を促進するポップアップ施策です。
10.アプリと紙の両方で集めたくなる 永谷園のサンリオ浮世絵カードコラボ

株式会社永谷園は、2026年5月15日(金)から8月14日(金)まで、新たに公開した「永谷園アプリ」の第1弾企画として、サンリオキャラクターズとコラボレーションした「東海道五拾三次」オリジナルカードを展開しています。
歌川広重の名画にキャラクターたちが溶け込んだデザインで、アプリで集めるデジタル版と、5月中旬から全国のスーパーなどで販売されている限定お茶づけに封入された紙版の2種類を用意。
長年親しまれてきた浮世絵カードにサンリオキャラクターズを掛け合わせた意外性は、店頭での注目を集めるとともに、ファンの収集欲をより高めるでしょう。
また、単にキャラクターを組み合わせるだけではなく、専門家の監修を受けながら浮世絵の世界観を尊重した本格的な仕上がりとしている点も見逃せません。誰もが知る名画を、より気軽に楽しめる形へと落とし込んでいます。
さらに、お茶づけを購入したレシートをアプリに投稿してガチャを引いたり、店頭で限定パッケージを探してカードを集めたりと、買い物から食卓まで楽しめる仕掛けを用意。
デジタル版では11種類を集めるとシークレット絵柄が手に入る特典もあり、継続的な参加を促しています。
永谷園が発信してきた日本文化への親しみと、サンリオキャラクターズを収集する楽しさを組み合わせながら、商品購入とアプリ利用の双方につなげた販促事例です。
サンリオコラボPR&販促事例まとめ|“かわいい”をアクションに変えるIP活用
サンリオキャラクターズを活用したPR・販促事例を紹介しました。
今回の事例に共通していたのは、キャラクターを単に商品や広告に登場させるだけでなく、来場や購買、SNS投稿、アプリ利用など具体的な行動につなげている点です。
移動導線や店舗空間、街歩き、収集体験などと組み合わせることで、“かわいい”と思う感情を参加のきっかけへと導いています。
また、行政サービスや地域活性化のような伝わりにくいテーマでは理解や共感を促し、食品やポップアップ企画では購買や来店の動機を生み出すなど、同じキャラクター活用でも目的に応じたアプローチの違いがはっきりと見えてきました。
キャラクターコラボは、人気や認知度に頼るだけではなく、企業や団体が伝えたい価値と生活者の行動をどう結び付けるかが重要なポイントになりそうです。
その他の事例集についてはこちら
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