車両を埋め尽くす謎の専門用語!長倉製作所の“やたらとカッコいい”設備名OOH

静岡県沼津市に拠点を置く長倉製作所は、精密成型部品の製造を手がけるBtoB企業です。同社はこれまで、専門性の高さゆえに一般層へ伝わりにくい事業内容を逆手に取り、自虐や迷走をテーマにした独自の採用広報を展開してきました。(PR EDGEの記事はこちら)。

3弾目となる今回の施策でも、その独創性は健在です。新たに公開された映像シリーズでは、製造業=マニュファクチャリングを略した「Mfg」という言葉を軸に、フランス企業との協業やグローバルな展開を伝えています。
これまでのシュールな世界観を継承しつつも、ものづくりへの情熱やクラフトマンシップがにじむ構成となりました。

さらに今回は、学生層との新たな接点としてTikTok動画を多数制作。新キャストの起用やプラットフォームの拡大など、長期シリーズとしての鮮度を保つためのアップデートが随所に施されています。

@nagakura_mfgサイクルは回せたほうがいいと思います。

♬ オリジナル楽曲 – 【公式】長倉製作所

例年話題を呼ぶ映像展開と、恒例となったJR沼津駅のサインボード広告に加え、今回はJR東海道本線の浜松駅から熱海駅までの広範囲にわたる区間で、1編成の車内広告ジャックを実施。

2026年4月22日(水)から5月4日(月・祝)までの期間、TVCM「マシン」篇と連動し、“とにかく名前がカッコいい設備名”で車内を埋め尽くす大規模な展開を行っています。

製造業の広報において設備を紹介する際は、加工精度や生産効率といった機能面を訴求するのが通例でしょう。しかし、今回の広告ではそうしたスペック情報を一切排除し、「ナガクラの設備は、名前がカッコいい」として、ひたすらマシンの名称が持つ響きの強さだけを抽出しています。


一般の生活者にとって、冷間鍛造のマシン名称は決してなじみのある言葉ではありません。同社は専門技術ゆえの難解さを説明で補うのではなく、あたかも必殺技のようなマシン名のみをずらりと提示することで、直感的なインパクトへと変換しました。

見慣れないけれど妙にかっこいい単語に囲まれて電車に揺られる体験は、乗客に強烈な違和感を抱かせます。この「何これ?」という戸惑いが起点となり、自発的な検索行動へとつながりそうです。

これまで築いてきた「真面目にふざける姿勢」を土台にした同社の発信は、学生だけでなく地域住民にとっても、毎年の楽しみとして根付き始めているのかもしれません。

一過性の採用広告にとどまらず、鮮烈な印象によって継続的に注目される存在となることは、地元に根差す企業価値の向上にも寄与します。

採用をめぐる情報発信に悩む地方の多くの製造業にとって、企業ブランディングの新たな可能性を感じさせる事例です。

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