さまざまなNHLチームのジャージを切り貼りして作られたユニフォームの悲痛な叫び

世界最高峰のアイスホッケーリーグNHLは、2023年7月に“いかなる理由があったとしても社会的な活動と密接な関係性のあるデザインのジャージをNHLチームが作ることを禁ずる”と発表し、カナダやアメリカに拠点を置くさまざまな社会団体から注目されました。LGBTQ+の啓蒙活動が活発になるPride Month真っ只中に行われた発表は、ダイバーシティやインクルージョンの思想に逆行するものとして多くの活動団体から批判を浴びました。

そんな中、LGBTQ+の啓蒙を支援するPFLAG Canadaは、複数のNHLチームのデザインを切り貼りすることで、レインボーカラーを再現したジャージを作成し、抗議の意思を表明しました。

完全新規の社会的なジャージを作るのが難しいのであれば既存のジャージを活用することでレインボーを表現すればいい、という逆転の発想で制作されたジャージは、トロント市内にあるホッケーの殿堂の前に設置されています。多くのホッケーファンの目に触れる場所に置くことでさまざまな意見を促し、NHLが下した判断に対して強烈な異議を唱えました。ルールの抜け穴を上手に突くことで社会を前進させようと試みた意欲的な事例と言えるでしょう。

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