\ Pick of the week /先週の話題事例ピックアップ<5/25-5/31>
PR EDGEにおいて、先週たくさん読まれたPR事例・クリエイティブ事例をピックアップして紹介する「Pick of the week」。
今回は、スピングルカンパニー、河出書房新社、キリンビバレッジ、ミキモト、飛騨市の事例紹介記事をまとめてお届けします。
1. 広島電鉄のレトロ車両がスニーカーに 住民の“あしもと”を支え続けてきた地元企業コラボ

JR広島駅の駅ビルへ乗り入れる「駅前大橋ルート」を開業し、大きな話題を呼んだ広島電鉄。新しい活気に沸く地元の交通事業者と、昭和8年から広島県府中市で職人技術による靴作りを続けるスピングルカンパニーが、初のコラボレーションを展開しています。
今回の取り組みは、ともに広島県を拠点とし、長年にわたり人々の移動やくらしを支え続けてきたという共通のアイデンティティから実現しました。
今回のコラボスニーカーは、それぞれのブランド価値を高め合う役割を果たしています。広島電鉄にとっては、新しい路線の話題性とあわせて、歴史ある車両の魅力を身近な形で全国の生活者へ発信し、鉄道ファン以外へも愛着を広げる機会となるでしょう。
スピングルカンパニーにとっても、地元の移動の歴史と深く結びつくことで、伝統を守りながらも街と共に未来へ動き出す姿勢を広く伝える契機といえます。“あしもと”を起点に地域の資産を捉え直す、相互に豊かな実りをもたらす共創型プロモーションです。
2. 「とにかく本の話を続けよう。」社屋の一角を書店化する河出書房新社の周年ブランディング

1886年に東京・日本橋で創業した出版社が、本と読者との関係をより密接にするユニークな記念事業を展開中です。
2026年5月に創業140周年を迎えた河出書房新社は、「これまでも、これからも。本の窓から。」というキャッチコピーを掲げ、特別企画の実施やオリジナルグッズの販売など、さまざまな企画に取り組んでいます。
記念事業の一環として、同社は本社オフィスの一角に「河出書店」をオープン。本をつくる人、届ける人、そして読む人が集い、同じ空間で言葉を交わせる場を準備しているとのこと。書店の詳細は、河出書房新社のファンクラブ「かわくら」の会員限定メルマガにて発表します。
「とにかく本の話を続けよう。」を合言葉にする企画「河出書店」を通じて、同社は“読者”を“参加者”へ転換。書店の情報をファンクラブ向けに先行して共有することで読者との接点を深め、中長期的な関係の構築も期待できます。
3. 「午後の紅茶」40周年|あの“夫人”をノベルティ化した5色展開マグカップがプレキャンに

キリンビバレッジのロングセラー商品「キリン 午後の紅茶」が発売40周年の節目を迎え、ロゴの“夫人”を大きく配した全5色のティーマグカップを賞品にしたキャンペーンがスタートしました。
ロゴで使用されている夫人の正体は、アフタヌーン・ティーの習慣を始めたとされるイギリスの7代目ベッドフォード公爵夫人、アンナ・マリア。
単にブランドロゴを印刷しただけのノベルティではなく、新CMの舞台であるイギリスの紅茶文化や、ブランドのルーツである歴史的ストーリーを賞品そのものに落とし込んでいます。
応募は対象商品を1本購入するごとに貯まるポイント制を採用し、合計3,000名と多くの人に当たりやすい設定に。
好きな色を1つ選んで応募できる参加ハードルの低い「選べるティーマグカップコース(5ポイント)」と「コンプリートコース(24ポイント)」を用意し、熱量に合わせて選べる2つのコースを用意しました。
生活者にはなじみのあるロゴモチーフのノベルティで関心を引き、選ぶ楽しさを提供。企業側にとってはライト層の獲得とヘビーユーザーのまとめ買いを同時に狙ったコース設計で購入機会を広げています。
4. 神宮寺勇太さんが非公開のアトリエで製作過程をたどる ミキモトのブランディング動画

株式会社ミキモトは、Number_iの神宮寺勇太さん(以下、神宮寺さん)とともに制作したスペシャルコンテンツ「The Layers of Light」を、2026年5月20日(水)より特設サイトで公開しました。
本作品は、神宮寺さんが自身のスケッチをもとにオーダーした特別なハイジュエリーの制作過程を、構想段階から完成まで丁寧に追ったドキュメンタリームービー。
通常は一般に公開されていないアトリエを訪れ、熟練のクラフツマンがダイヤを留め、イニシャルを手作業で切り出すといった、職人の技術を間近で体験する模様が描かれます。
商品を売るための直接的なアピールを控えることで、手仕事の過程をひとつのエンターテインメントとして昇華させた映像企画。タレントの熱量とブランドの伝統を重ね合わせ、情緒的なつながりを深めるドキュメンタリームービーを活用し、ブランディングと販促につなげました。
5. 渋滞を回遊の動機に!飛騨市が仕掛ける“遠回り観光”集客設計

日本有数の観光地で“あえて遠回りする旅”をコンセプトに、寄り道そのものを楽しむ新しい旅のスタイルを提案する施策が展開中です。
飛騨市観光協会と飛騨・高山観光コンベンション協会は、2026年5月1日(金)から7月31日(金)まで「飛騨ぐるっとスタンプラリー」を開催中です。
スタンプラリーは、賑やかな体験が楽しめる「北ルート」と、大自然に癒やされる「南ルート」の2つの周遊道により構成されています。
飛騨・高山エリアは日本国内でも有数の観光地。複数エリアが連携しながら、回り道を観光価値として提案する取り組みは全国的にも珍しい事例です。
観光における“最短ルート志向”を見直して地域の価値と魅力を存分に伝え、観光シーズンにおける交通渋滞緩和と観光客の分散化も図れるスタンプラリーは、地域振興とオーバーツーリズムの緩和にも効果を発揮する施策です。
長年培ってきた歴史や伝統、あるいは観光地の混雑といった、企業や地域が抱える現状や資産を捉え直した展開が多く見られました。
独自の価値に新たなストーリーや体験の切り口を掛け合わせることで、生活者との結びつきをより深く、新鮮なものへとアップデートしていく試みが光ります。
その他のPick of the weekについてはこちら
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