\ Pick of the week /先週の話題事例ピックアップ<4/13-4/19>
PR EDGEにおいて、先週たくさん読まれたPR事例・クリエイティブ事例をピックアップして紹介する「Pick of the week」。
今回は、明治、1 Hotel Tokyo、伊勢シーパラダイス、渋谷合同入社式、ONICHAの事例紹介記事をまとめてお届けします。
1. 「どっち派論争」に終止符? AI共同開発「きのこの山×たけのこの里」50周年新商品

株式会社明治のロングセラーブランド「きのこの山」「たけのこの里」が、誕生から50年という節目を迎えます。
同社は、両商品の「対立構造」をあえて解消し、2つの価値を統合した新商品「AI発案 合体しちゃった!きたきたのこのこの山里」を開発。2026年4月14日(火)から全国のコンビニエンスストアや駅売店にて数量・期間限定で発売しています。
誕生から50年という節目に、同社はブランドの対立構造をあえて解消し、双方の価値を統合した「どっちも派」向け商品の開発に着手しました。競合関係を“融合”へと再定義することで、限定性と希少価値を打ち出しています。
両者の垣根を越える体験として商品を開発することで、ファンの購買意欲を喚起。さらに、長年培ってきたブランド資産を活かしながらAIと共同開発することで、話題性のある新たなマーケティング施策として注目を集めています。
2. 米国発ホテルが岩手のお母さんたちとコラボ 刺し子スニーカーから始まる日本初進出PR

2026年3月に東京・赤坂で開業した米国発のサステナブルラグジュアリーホテル「1 Hotel Tokyo」が、地球環境について考えるアースマンス企画の第1弾として、岩手県発の職人集団「SASHIKO GALS」(以下、サシコギャルズ)とのコラボレーションを発表しました。
本企画では、両者に共通する「サステナビリティ」の理念を形にしたオリジナルスニーカーを制作。完成したスニーカーは、ホテルのロビー階で半年間にわたって展示されるほか、計10点限定で抽選による受注販売を実施します。
インバウンド利用が見込まれるホテル空間で展示やワークショップを行うことにより、来訪者との新たなタッチポイントが生まれます。ただのスニーカーではなく、その裏側にある物語に共感した人びとの体験を通じて、活動や認知が海外へ広がる可能性も期待できそうです。
開業直後でPRに注力すべきタイミングにあるホテルにとって、本企画はサシコギャルズの活動を介し、自らの思想やスローガンを具体的に示す場となりました。ホテル単体で取り組みを発信するのではなく、ストーリー性を備えた日本の団体と協働することで、明確な文脈のあるプロモーションとして成立しています。
3. 閉館前の入場に付加価値を与える 伊勢シーパラダイス1時間限定チケット販売

三重県伊勢市の「伊勢シーパラダイス」は、閉館直前の1時間に限定した「1HOUR入館チケット」を、2026年4月6日(月)~5月10日(日)まで期間限定で販売しています。
今回投入された「1HOUR入館チケット」の料金は、通常チケットの約半額に設定。単なる割引プランにとどまらず、閉館1時間前からの入場に付加価値を与えることで、来場動機へとつなげています。
来館者にとってのメリットは、混雑を避けやすい点です。閉館前の比較的空いた時間帯に、水槽をゆったり眺められるなど、落ち着いた館内体験が叶います。
あえて滞在時間を1時間に絞ることで、「次はエサやりも体験したい」「今度はもっとゆっくり回りたい」といった物足りなさを生み、次回来館のきっかけへとつなげています。限られた時間でも楽しめる過ごし方を提示しつつ、来館者の分散によって混雑緩和も期待できるでしょう。短時間チケットを“割引”だけでなく“体験”として価値化し、リピーター獲得まで見据えた施策です。
4. 企業の垣根を越えた400人の「渋谷合同入社式2026」 街全体で新卒者を応援

渋谷合同入社式実行委員会(※)は、渋谷エリアで働く新社会人400名を対象とした「渋谷合同入社式」を2026年4月13日(月)に開催しました。
(※東急不動産株式会社、太平洋商事株式会社、NPO法人Community for Communities Shibuya、シブヤスタートアップス株式会社)
初開催となった2025年より規模を拡大し、渋谷エリアで新卒入社する若者たちの出会いと新たなコミュニケーションを後押し。イベント開催を告知するデジタルサイネージも各所で同時掲出し、渋谷の街全体で新卒者を迎える一体感を生み出しています。
また、入社式後も半年間、直接のコミュニケーションをサポートします。対象店舗に来店(3名以上)し、アプリ上の「新卒証明証」の提示で特典を受けられる施策を用意。一過性のイベントで終わらせず、ふたたび集って関係性を深めていく交流継続の促進とともに地域活性化も図ります。
渋谷という街を「単なる勤務地」から「愛着のある自分の街」へと昇華させることを目的としている本施策。企業の垣根を越えた告知を実施し、新社会人の支援と渋谷エリアの価値向上を同時に実現しています。
5. 賛否両論も戦略のうち? HIKAKIN新ブランド「ONICHA」発売

YouTuberのHIKAKIN(ヒカキン)さんが自ら手がけた新ブランド「ONICHA(オニチャ)」のペットボトル麦茶が、全国のセブン-イレブン店舗で2026年4月21日(火)から順次発売となります。自身がプロデュースしたカップ麺「みそきん」に続く第2弾商品として、発売前から注目を集めています。
4月19日(日)には「ONICHAフライング無料配布イベント」をお台場で開催。希少性を演出する「事前抽選制」を導入し、ターゲット層への確実なリーチを図るとともに、商品の認知拡大を促進します。
一方で、ネット上では疑問の声も上がっています。既存の麦茶を「退屈な飲み物」とネガティブな言葉で表現したことや、ブランド名から国産原料を連想させつつも、実際には外国産大麦を使用している点などがネットユーザーなどから指摘を受けました。
しかし、こうした賛否両論を含む話題性の創出は、強力な個人の発信力を基盤としたプロモーション戦略の一環とも捉えることができます。
「HikakinTV」の登録数は2026年4月時点で約1,960万人。日本のトップYouTuberとしての影響力と発信力を武器に、消費を「体験」へと変える同氏のマーケティング戦略に注目が集まっています。
ブランドの節目を祝う商品開発や、閉館前の時間を有効活用する仕組みなど、既存の資産を再定義することで新たな顧客体験や価値を創出する施策が目立った1週間でした。
また、地域の職人集団や近隣企業との共創、さらにはインフルエンサーによる直接的な発信といった手法は、文脈を重視する現代のプロモーションにおいて、信頼性と拡散性を両立させるための有効な手段といえるでしょう。
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