揺れる伝統で防災意識は目覚めるか？！防災イベント「ゼッタイに楽しめない茶道体験」とは

株式会社TBWA HAKUHODOと、被災地支援に関する情報発信や支援プロジェクトの運営を行う一般社団法人FUKKO DESIGN、大阪市港区で構成される「おもてなし防災」プロジェクトチームは、訪日外国人の防災意識向上を目的とした震災体験「ゼッタイに楽しめない茶道体験」を開発しました。

2025年6月21日（土）には、大阪市港区で行われる「BaysideCuria 2025 港区万博」の会場である赤レンガ倉庫横広場にて、この体験ができるイベントを開催します。

「おもてなし防災プロジェクト」は、関西・大阪万博で多くの外国人が訪れる大阪から、訪日外国人のための防災対策を発信する取り組みです。自治体や観光地、事業者向けの防災マニュアルの発行のほか、多言語対応の災害啓発ポスターやカスタマイズして使える避難誘導ボードや避難経路の案内といったテンプレートの公開などを行っています。

2025年3月には、パートナー企業である株式会社あんしん壱番と連携して、外国人観光客にぴったりの防災グッズ「おもてなし防災ポーチ」を開発するなど、さまざまな企業と連携した防災アクションも実施しています。

今回開発された「ゼッタイに楽しめない茶道体験」は、車内に茶室を設けた起震車の中で茶道体験ができるコンテンツです。再現された本格的な茶室の中で行われる茶道体験中に突然の地震が発生する仕組みで、心を整える茶道と地震という異色の組み合わせで、“静と動”を同時に体験できるこれまでにない取り組みとなっています。

体験後には地震に関する解説を聞くことができ、インパクトのある体験だけでなく防災についても学ぶことができるよう工夫されています。

今回の体験では、これまでの防災プログラムに多かった「見て学ぶ防災」から疑似体験を通した「文化体験から学ぶ防災」への進化をテーマに、言葉の壁がある訪日外国人にとってもより印象深い体験となりそうです。

茶道という日本の伝統文化と地震体験を掛け合わせた啓発プログラムで、これまで接触できなかった人々にも防災の大切さを伝えられるコンテンツとなっています。

貴重な茶道体験と地震体験を組み合わせたユニークなイベントということで、話題性の獲得が期待できる本施策。地震は“いつ来るかわからない”というコンセプトを疑似体験できる、社会貢献度の高い取り組みとなりそうです。

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