新潟県民は枝豆大好き「えだまめ王国」 その食文化を東京・渋谷でPR

新潟の名産といえば、コメや日本酒、鮭や南蛮エビといった海産物、笹団子や柿の種などを連想します。しかし、意外にも新潟県は「えだまめ王国」というイメージを確立しようと取り組んでいるようです。

令和4年度農林水産省野菜生産出荷統計によると、新潟県での枝豆の作付面積全国1位。それなのに、出荷量は全国7位。

JA全農にいがたによると、あまりの美味しさに地元で食べ尽くしてしまうことから、他県への出荷量が少ないのだといいます。

さやごとゆでた枝豆を、たっぷりとざるに盛り付け、たくさんの人で囲み食べるスタイルが新潟県民のお作法だといい、愛称として花角英世(はなずみ・ひでよ)新潟県知事が「新潟えだまめ盛」と命名。その様子をYouTubeで公開することで、えだまめ王国の認知向上を図りました。

また、2023年から県外の飲食店で「新潟えだまめ盛」として提供することを通じて、新潟県の枝豆文化を広く伝えようとしています。

そのひとつとして、今年で3回目となる枝豆が食べ放題になる食フェスイベント「新潟えだまめ盛フェス」が、東京カルチャーカルチャー(東京・渋谷)で2025年6月29日(日)、7月 4日 (金)、5日 (土)に行われます。

このイベントは、「世界えだまめ早食い選手権」の予選を同時に実施。世界えだまめ早食い選手権は、長岡特産のおいしい枝豆を「きれいに、早く、味わって」食べることを競うという国際競技大会で、お皿に盛られた枝豆(個人参加者:400g/団体参加:1,000g)を100秒間で何グラム食べることができるかを競います。

美味しいモノがたくさん揃うローカルグルメをフックとして、自治体がその文化・土地の魅力を伝えようとするシティプロモーションはどちらかといえばスタンダードな手法です。

しかし、大食い・早食いといった「フードファイト」コンテンツを取り入れ、さらには遊び心たっぷりに「本当は秘密にしておきたかった」「美味しいから言いたくなかった」という県民感情を添えたことで、他県の追随を許さないユニークな事例になりました。

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