客席から無理を続ける応援者を救え 味の素が挑む「応援熱中症」対策プロジェクト

味の素株式会社は、屋外でスポーツの応援や演奏を行う人が陥る熱中症を「応援熱中症」と定義し、新たな対策プロジェクトを始動しました。

近年は猛暑の長期化にともない熱中症への社会的な関心が高まる一方で、その対策は競技者などに集中しがち。応援は競技者に比べて激しい運動ではないと捉えられやすく、そのリスクは見落とされてきました。

本取り組みは、この周囲の関心が届きにくい客席やスタンドの環境にいち早く着目し、手を差し伸べるべく始まったものです。

同社は、夏の屋外応援経験者や吹奏楽部員など計400名を対象としたインターネット調査を実施。その結果、約2人に1人が軽度の熱中症とされる症状を経験している実態が明らかになりました。

さらに、約3人に1人が水分補給不足の状態で応援しており、応援への集中やトイレへの懸念から水分摂取を控える傾向も見られたそうです。

同社はこの課題に対し、経口補水液「アクアソリタ®」を用いたアプローチを始動。脱水時や体調不良時に飲むものという固定観念が強い同製品の飲用シーンを、夏の屋外応援という日常へ拡張する試みです。

これまで予防の意識が届きにくかった領域へ踏み込むことで、商品価値の再定義と新たな市場の開拓を目指す意図がうかがえます。

なかでも、熱中症の経験率が一般的な応援経験者の約2倍であった吹奏楽部を最初の対象に選び、さまざまな活動を展開。楽器を傷めるなどの理由から糖分の多い飲料が制限されやすいという、部活動特有の水分補給の悩みに寄り添う解決策を提示していく姿勢を見せています。

まず、5月31日(日)に開催される「甲子園ブラスバンドフェスティバル2026」会場での大規模サンプリングを皮切りに、6月10日(水)には、早稲田実業学校高等部の吹奏楽部で公開授業と贈呈式を開催します。6月以降もさらに多くの応援者に向けて、取り組みを拡大していく方針とのこと。

現場での熱中症対策は、生徒たちのリアルな姿を通じてその意義が伝わりやすく、季節性・社会的関心を取り込めるメディアフックとしても機能するでしょう。

単なる商品訴求にとどまらず、構造的な課題提起から“応援する人を応援する”という姿勢を打ち出しています。企業の社会的責任と実利を結びつけた、一貫性のあるブランディング施策です。

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