ハチ公×アニメ×音楽で日本らしさを表現 Toyotaのジョージア向けマーケティング
ジョージア最大のToyota正規販売店「Toyota Center Tegeta」が、日本ブランドとしてのルーツを伝えるユニークなキャンペーンを展開しました。
舞台となったのはジョージア。同国ではToyotaのシェアは30%を超える一方、「Toyotaは日本のブランド」という認識は浸透していなかったといいます。
そこでToyota Center Tegetaは、日本文化そのものをコンテンツ化したブランドフィルムを制作しました。
作品の主人公は、日本でも広く知られる忠犬・ハチ公です。ストーリーをジョージア仕様にアレンジし、AIを活用したアニメーションで映像化しています。
音楽には日本のシティポップとジョージアで親しまれるシャンソンを融合したオリジナル楽曲「Georgian-Japanese City-Shanson」を採用。日本らしさと現地文化を自然に掛け合わせた世界観に仕上げています。
映像制作には、Stable DiffusionやRunway Gen-3 Alphaなどの生成AIツールを活用しました。AIだけに頼るのではなく、人の手で細かな修正を重ねながら品質を高めたことも制作過程で公開されています。
キャンペーンは公開後、SNSを中心に大きな話題となり、総再生回数は2億回を突破。
さらに在日ジョージア大使が動画をシェアして日本のSNSでトレンド入りし、在ジョージア日本大使館からは日本文化プロモーションでの公式パートナーシップの申し出まで発展しました。企業の広告が外交的な接点へ発展した、珍しい事例でもあります。
世界的なブランドであっても、「どこの国のブランドなのか」という背景まで伝わっているとは限りません。Toyotaはその課題に対し、日本で人気のある文化ではなく、ジョージアの人々がすでに好きな日本文化を活用しました。
ブランドのルーツを押し付けるのではなく、現地で親しまれているカルチャーを入口にしてブランドと結び付けた点が、このキャンペーンの核心といえるでしょう。
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