「詰め合わせ」で終わらない ホリデーコフレのPR・マーケティング事例10選

クリスマスシーズンが近づくと、多くのコスメブランドから登場するホリデーコフレ。人気商品をまとめたり、限定パッケージを採用したりするだけでなく、ブランドの世界観を伝える機会や、新商品を試してもらう接点としても活用されています。

2026年も、定番商品の再編集から限定品、異業種とのコラボレーション、先行体験まで、多彩なコフレが発表されています。本記事では10事例から、各ブランドが「この時期だから買いたい・試したい・贈りたい」という理由をどうつくっているのかを紹介します。

人気商品を”再編集”して選ぶ理由をつくる

ホリデーコフレの王道ともいえるのが、既存の人気商品を組み合わせたセットです。ただ詰め合わせるのではなく、ブランドを代表する商品を軸にライン使いを提案したり、限定品を加えたりすることで、既存商品にも新たな購入理由を生み出しています。

クラランス|人気商品を組み合わせてギフトの選択肢を広げる

CLARINS「ダブル セーラム 30 ホリデーセット」

クラランス株式会社は、「Glow bigger. Gift better」をテーマにした2026年のホリデーコレクションを10月9日(金)から数量限定で発売します。公式オンラインショッピングでは10月1日(木)から先行販売します。

コレクションでは、ブランドを代表する美容液「ダブル セーラム ADC」をはじめ、ファンデーションやリップなどの人気商品を組み合わせた複数のキットを展開。さらに「クラランス メン」からも限定キットを用意しています。

特徴は、一つの豪華なコフレに集約するのではなく、商品や贈る相手に合わせて選べるラインアップにしていることです。自分へのご褒美だけでなく、男性を含めたギフト需要までカバーすることで、既存の人気商品をホリデーシーズンの新たな購買機会へつなげています。

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SK-II|ロングセラーと最新商品を一度に体験

SK-II

SK-IIは、「子どものようなときめきを、ずっと。」をテーマにしたホリデーキャンペーンを展開し、10月20日(火)に、数量限定のホリデーコフレを順次発売します。

45年以上にわたって展開する「フェイシャル トリートメント エッセンス」をはじめ、新しい美容液やクリームなど、スキンケアニーズに応じた複数の組み合わせを用意。購入するキットやコフレに応じて、スノーマンをモチーフにしたチャームが付属するほか、フェイシャルマッサージャーとの選択が可能な商品も用意しています。

長年ブランドを支えるアイコン商品と最新商品を同じコフレに収めることで、既存ファンには新しい商品との出会いを、新規層にはSK-IIを横断的に体験する機会をつくっています。限定ギフトまでテーマを統一し、商品の詰め合わせをホリデーならではのブランド体験へ広げた事例です。

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ヴァーチェ|シグネチャー商品に「今年だけ」の香りを加える

VIRCHE

株式会社ヴァーチェが展開する「VIRCHE(ヴァーチェ)」は、10月27日(火)から「HOLIDAY COLLECTION 2026 -VELVET ROSE-」を数量限定で販売します。

セットの中心となるのは、ブランド人気No.1※の「マルラオイル」。通常サイズ18mLの約1.7倍となる30mLサイズに加え、「マルラブレンドオイル[ブライト]」に2種類のローズの天然精油を配合した2026年限定の香り「VELVET ROSE」を組み合わせました。

ブランドのシグネチャー商品を主役に据えながら、限定の香りという変化を加えることで、愛用者にも「今年も買う理由」をつくっています。毎年のホリデー企画を、定番商品の価値を再認識してもらう機会として活用している点も特徴です。
※2014年2月~2026年4月の同社出荷実績に基づく

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POLA|最高峰ラインの世界観をコフレで体験

B.A

株式会社ポーラは12月1日(火)、最高峰ブランド「B.A」から「B.A ラグジュアリーコレクション」を数量限定で発売します。

「B.A グランラグゼ Ⅳ」を約1週間試せる個包装タイプや「B.A グランラグゼ O」のミニサイズ、限定マスクをセット。さらに現品は、「B.A クリーム」「B.A グランラグゼ Ⅳ」「B.A グランラグゼ O」から選べる設計です。

単に高価格帯の商品を集めるのではなく、複数アイテムを一定期間試せるようにすることで、「グランラグゼ」の世界観そのものを体験できる構成にしています。年末のご褒美需要と、ブランド最高峰ラインへの接点を結び付けたコフレといえるでしょう。

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新商品・限定品で”今だけ”の価値を提案する

ホリデーシーズンに合わせ、通常商品とは異なる限定アイテムやデザインを展開するブランドもあります。コフレのための商品や限定デザインを加えることで、「セットだからお得」だけではない、今しか手に入らない価値をつくる事例も見られます。

よーじや|「自分をかわいがる」をコフレ全体で表現

よーじや

株式会社よーじやは10月30日(金)から、「SWEET HOLIDAYS 尊いわたしに、やさしい日々を。」をテーマに2種類のクリスマスコフレを販売します。

美容液を組み合わせたスキンケアセットのほか、シートマスクやフレグランスなどを詰め合わせたセットを展開。コフレのために生まれた限定アロマや、アイシングクッキーをモチーフにしたパッケージ、限定ポーチなども用意しています。

特徴は、商品をまとめるだけでなく、「わたし自身に贈る」というセルフギフトの意味付けをしていることです。「こころと肌をかわいがる」というブランドのメッセージを限定品やパッケージまで一貫させ、コフレを自分のために買う理由へとつなげています。

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カバーマーク|15周年の人気商品を起点にフルメイクを提案

カバーマーク

カバーマーク株式会社は10月30日(金)、冬限定スペシャルコフレ「リッチ ルビー コレクション」を数量限定で発売します。

中心となるのは、発売15周年を迎えたブランド人気No.1※のファンデーション「フローレス フィット」。下地やおしろいに加え、アイカラーパレット、リップグロス、フェイスミストを組み合わせた全6品のセットです。

ロングセラー商品の節目をニュースにしながら、ベースメイクからポイントメイクまでを一つのコレクションとして提案。人気商品単体では伝えきれない仕上がりやメイク体験まで広げることで、15周年というブランド資産とホリデー需要を接続しています。
※カバーマークの2025年売り上げ実績に基づく

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コラボレーションで商品の魅力を広げる

美容ブランド以外との協業も、ホリデーコフレに特別感を生み出す方法の一つです。相手ブランドのデザインや価値観を取り入れることで、普段とは異なる世界観をつくり、既存顧客以外にも関心を広げるきっかけになります。

ラサーナ×ランバン オン ブルー|ファッションアイテムを購入特典に

ラサーナ×ランバン オン ブルー

株式会社ヤマサキが展開する海藻コスメブランド「ラサーナ」は11月2日(月)、人気商品を組み合わせた「ラサーナ スペシャルセット 2026」3種を数量限定で発売します。

ヘアケア、香り、スキンケアという異なるニーズに合わせてセットを用意。さらに、1回の購入金額が税込14,000円以上の場合、ファッションブランド「ランバン オン ブルー」のエコファーティペットが特典として付属します。定期加入者は税込12,000円以上が対象です。

美容アイテムだけでコフレを完結させず、冬のファッションアイテムを特典に加えることで、クリスマスシーズンの高揚感を演出。購入金額に応じた特典にファッションブランドのアイテムを取り入れ、セットの内容に加えて、特典も購入を検討する要素として提示しています。

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ADDICTION×TOGA|メイクとファッションの境界を越える

ADDICTION×TOGA

ADDICTIONは10月23日(金)、TOGA ARCHIVESとコラボレーションしたホリデーコレクション「FLUID IDENTITY」を限定発売します。

両ブランドに共通する繊細な感性やジェンダーレスな姿勢などを起点に、アイシャドウ&チークパレットやリップ、ネイルなどを展開。TOGA ARCHIVESが手掛ける限定デザインのケースやポーチも用意しました。

注目したいのは、単に人気ブランド同士が名前を並べるのではなく、「Fluid Identity」という共通のコンセプトを設定していることです。メイクアップとファッションを横断した自己表現を提案することで、それぞれのブランドが持つ世界観を拡張しています。

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ギフト提案・先行体験で初めて試す入口をつくる

コフレは既存顧客への感謝だけでなく、ブランドを初めて試してもらう入口にもなります。ギフトとして選びやすい価格や商品構成、新商品の先行体験などを取り入れ、ホリデー需要を新たな顧客接点に変える動きもあります。

MIROS|ブランド初のコフレを新規接点に

MIROS

株式会社Sanctaが展開するハイエンド・ウェルネスブランド「MIROS」は10月28日(水)、ブランド初となるクリスマスコフレ4種を数量限定で発売します。

集中ケアを提案するセットから、男性にも贈りやすいスカルプ&スキンケア、ハンドセラム、スキンケア4品を試せるスターターキットまで、価格帯や用途の異なるラインアップを用意しました。

なかでもスターターキットは、「はじめて試してみたい」人を明確に想定した商品設計です。既存顧客向けの豪華な限定セットだけでなく、ギフトやトライアルという入口を複数用意することで、ブランド初のコフレを新規顧客との接点づくりにも活用しています。

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DAMAI|来年の新商品をコフレで先行体験

damai

株式会社シティコミュニケーションズが運営する「SPA DAMAI」は11月2日(月)、「温めるほど、美しく」をコンセプトにした「Holiday Gift 2026」を発売します。

特徴は、2027年1月に発売予定の新ボディクリームを50gの限定ミニサイズとして組み込んでいること。正式発売を待たず、ホリデーコフレの購入者が先行して試せる機会を設けています。

限定品を「今しか買えない商品」としてつくるだけでなく、次に発売する商品の予告・体験機会としてコフレを活用している点が特徴です。年末のコフレに翌年発売予定の商品を組み込み、ホリデー企画を新商品の紹介と先行体験の機会にもしています。

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まとめ

今回紹介した事例から見えてくるのは、ホリデーコフレが単なる商品の「詰め合わせ」ではなく、ブランドの価値を再編集して届ける機会になっていることです。人気商品の組み合わせ方を変える、限定品やコラボレーションで世界観を広げる、新商品を先行体験してもらうなど、その方法はさまざまです。

多くのブランドが限定商品を展開するホリデーシーズンだからこそ、「何をセットにするか」だけでなく、「なぜ今、この組み合わせを届けるのか」まで設計することが重要です。既存ファンに改めて選んでもらうのか、新たな顧客との接点をつくるのか。コフレの役割を明確にすることが、季節限定をブランドの次の購買へつなげるヒントになるでしょう。

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