最後尾のランナーが主役になる CLIF BARが仕掛けたロンドンマラソンのOOH広告

通常、マラソンにおいて注目の的となるのは優勝者です。しかし、アメリカ発・エナジーバーブランドCLIF BAR(クリフ・バー)がスポットライトを当てたのは、最速ランナーではありませんでした。

TCSロンドンマラソンで展開されたキャンペーン「Final Finishers」(最後の完走者たち)が称えたのは、59,830人の完走者の中でもっとも長い時間をかけてゴールしたランナーたちです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

CLIF Europe(@clifeurope)がシェアした投稿

ゴール後に撮影された彼らの写真は、プロアスリートの広告写真のような高品質な仕上がりで、OOHとSNSで展開されています。

コピーは「First place took 1:59. Last place took everything.」(1位は1時間59分。最後尾はすべてを費やした)。1位と最後尾、どちらが多くを費やしたかを問いかけることで、速さとは別の価値をランナーに伝えています。

この視点は、ブランドの思想とも強く一致しています。CLIF BARはもともと登山・トレイル・耐久スポーツなど、長時間動き続ける人を支えてきたブランドです。

だからこそ最後の完走者を主役にすることは、単なる感動演出ではなく、「エンデュランス(持久力)」というブランド哲学を広告として可視化した企画ともいえます。

さらに、OOH広告に自分が載るという体験はSNSとの相性も良く、広告を見る人だけでなく、広告に載る人自身がブランド体験の主役になっています。

勝者の定義を書き換えること。それがCLIF BARの差別化であり、スポーツマーケティングにおける共感設計の新しいかたちを示しているといえるでしょう。

その他のブランディング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=27
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る