岩か音楽か すき家「ポークロックカレー」新CMが“ロックだ!”に託した仕掛け

株式会社すき家は、2026年8月18日(火)に販売を始めた「ポークロックカレー」の新TVCM「そびえる肉に、食らいつけ。」篇を、8月21日(金)から順次全国で放映しています。CMは15秒版と30秒版があり、俳優の高橋文哉さんが出演しています。

15秒版は「カレーもすき家!」の一声でスタート。冒頭ですき家のカレーを端的に印象づけてから、商品の特徴へ移る構成です。

続くセリフでは、肉を見た高橋さんが「なんだこのどでかい肉!」と驚き、スプーンを入れながら「てっぺんからふもとまでやわらかい」と表現します。

「てっぺん」「ふもと」「そびえる」と、地形を連想させる言葉が短い映像のなかで繰り返されます。肉の大きさを説明するだけでなく、塊のような見た目を言葉でも強調し、「ポークロック」という商品名へ意識をつなげます。

「そびえる肉に、食らいつけ。」のコピーとポークロックカレー

15秒版では、商品名の由来を直接説明していません。代わりに地形を思わせる語彙を積み重ね、ひと口食べた高橋さんの「ん~……ロックだ!」というひと言と、それを受けるナレーション「そびえる肉に、食らいつけ。」で着地させました。

「ロック」が岩を思わせる商品名と、音楽のロックを思わせる響きの双方に開かれている点も、余韻を残します。

商品自体も、見た目と食感の対比が特徴です。同社は、ポークロックを「存在感のある大きさながら、ほろりとほぐれる柔らかさ」と説明。CMでも「どでかい肉!」で大きさを見せたあと、「てっぺんからふもとまでやわらかい」と食感を伝え、商品の意外性を短い流れのなかに収めました。

ポークロックカレーを食べる高橋文哉さん

CM放映開始に合わせ、すき家公式Xでは2026年8月21日(金)から25日(火)までキャンペーンを実施。公式アカウントをフォローし、対象投稿をリポストした人のなかから、抽選で25名に2,000円分の食事券をプレゼントする企画です。

すき家は、差が見えにくくなりやすいカレーメニューで、訴求点を「そびえる肉」に絞りました。味やソース、調理法を詳しく説明するのではなく、まず視覚的に伝わる肉の大きさをフックにし、「ロック」という覚えやすい商品名へ結びつけています。

短い映像で名前を印象づけるうえで、説明を連想へ置き換えたコピー設計が参考になる事例です。

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